たそがれまで
DiaryINDEXpastwill


2003年03月09日(日) ステップファミリー



先日、ネットを徘徊していたら
ある言葉に撃ち当たった。

「ステップファミリー」と云うその言葉
つまりは、子連れ再婚をした我が家のような、家庭を指す新語だそうだ。

勿論、父方の連れ子の場合も双方の連れ子の場合も当てはまり、
再婚後に生まれた子供は「セメントベビー」と呼ぶそうである。

その言葉で検索をかけると、まあ実に様々なサイトがある。
ステップファミリー支援組織まであり、会員制で会報なんかもある。
正直、びっくりした。


先日も「歳時記」で書いたのだけど、
NHKみんなの歌でも『ママの結婚』という歌が唄われていたり
これだけの離婚率増加だもの、当然再婚率が上がっても不思議ではない。

いろいろサイトを巡回していくうちに、
皆の不安や苦労を次々と目の当たりにした。

ふぅ〜ん、大変なんだなぁ

と、よそ事のように感じる自分に
改めて、自分の現在の幸せを実感した。

私達夫婦は、というよりも私は、とても恵まれた再婚ができた。
夫にも義父母にも恵まれて、現在の生活がある。
再婚を反対されることもなく、再婚後も大きな問題に直面してはいない。
だから子連れ再婚というのが、それほど大変だという認識が無かった。

勿論、これから子供たちが大きくなるに従って
問題点も見えてくるのだと思う。
子供が大きくなれば、悩みも大きくなるというけれど
夫婦で乗り越えていけると思う。

それは多分、再婚とか初婚とかの問題ではなく
その家庭の問題で、夫婦のあり方や、家族のあり方が問われている。
ということだと思うから。
例え初婚で、実の父母だって夫婦の向く方向が違えば
家庭は崩壊するということだろうから。



確かに、子連れ再婚は問題山積であることに違いはない。
我が家では無かったが、両家の反対も然り。
だけど何よりの問題は、再婚した者同士の子供として
自分達の子供としての思い入れのギャップだろう。

血の繋がった親、血の繋がらない親、
血の繋がらない親子の温度差をどこまで埋めることができるのか。
それが上手く出来なかった家族は、虐待や再びの離婚にさえ発展する。


支援組織のサイトの悩み掲示板には、様々な悩みが書き込まれていたけれど
この問題が大多数だったのも事実。

現に(ステップファミリーの先輩だった)私の友人も、
そのことが原因でバツ2になった。
子供が思春期を迎えた時期に、突然の家庭崩壊だった。
「思春期」特有の心の揺れを「血の繋がり」の一言で結論つけてしまった友人。
上手くいかなかった義父と娘の間で、疲れ果ててしまったのだろう。

でも、違う。絶対違う。
もっともっと家族が一つになって、時間をとって解決しようとすれば
解決できた筈なんだ。
友人の壊れていく家庭を目の当たりにしながら、もどかしくてもどかしくて
何度も熱く意見もしたのだけれど・・・

それぞれの家庭には、それぞれの事情と、それぞれのやり方がある。



血は水より濃い

だけど、血だけじゃない。それだけじゃない。
一緒に過ごした時間が、家族に、親に、してくれる。
私と父母がそうだったように
夫と子供たちがそうであるように

私はそう信じている。
今までも、これからも。







    **************************


興味のある方の為に、ステップファミリー支援組織にリンクしておきます。


ホームページにおいて、「母のこと」を独立したページでアップしました。
よろしければご覧下さい。


東風 |MAILHomePage

My追加