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2003年03月12日(水) |
ステップファミリー 3 幸せの味 |
今日の夕方、宅配便が届いた。 通販も頼んでないし・・・などと思いながら玄関に出ると 大きな包みを渡された。
差出人を見ると、義父である。 夫の実家からの荷物だった。 2日ほど早い、ホワイトデーの贈り物だ。
先月、我が家に滞在されたときに 少し早めのバレンタインチョコを渡した。 私と娘から、ほんの心ばかりのチョコだった。
なのに、お返しにとどいた物は お人形やら、レースのハンカチやら、勿論お菓子もたくさんあった。 気を使わせてしまったようで、恐縮すること然り。
すぐに娘に電話をさせた。 しばらく娘が話していたが、私に代わることなく切ってしまった。
「何を買うか迷ったって。 1時間もウロウロしたって。」
娘は簡単に1時間と言うが、夫の実家からその店までは 所要時間1時間半。 そして店内で1時間。 なんて想いの籠もった贈り物だろう。 勿体なくて、食べられない。 勿体なくて、使えない。
そう思う横で、娘はお菓子の袋をバリバリ・・・。 いつの日か、いつの日か、 娘にもきっとわかるだろう。 この贈り物がどれだけ価値のある物か。
当たり前のようで当たり前でない、 どれだけの愛が含まれているか。
私が義父母の立場になった時、 同じことができるかどうか、わからない。 ただ思うことは、 あなた方のように、いつまでも仲の良い夫婦でありたい。
我が子を信じ、我が子の選択を黙って受け入れ そして愛を注げるほどに強い母になりたい。
娘のお菓子を一口貰った。 ふわっと甘くて、幸せの味がした。
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