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TVを見ながら息子が言う
「爆弾って花火みたいで綺麗だね」
私が子供の頃に母から聞いたことがある。 母が子供の頃にあった戦争で 空から降ってきた焼夷弾は、花火みたいで綺麗だったと。 生死がかかったその瞬間でも、綺麗なものは綺麗に見えるのだよと。
だけど どれだけ綺麗でも、もう二度と見たくないねと・・・。
子供たちにどう説明してよいのか解らない。 的確に説明ができる人がいたら、教えて欲しい。 なぜ戦争をしなければならなかったのか。 なぜ殺し合いをしなければならないのか。 いや、自分自身でさえ、納得できるほどの理由なんて見つからない。
祈り
悲しい蒼さの 広い大空を 小さな鳥が一羽 海を目指してる 鳥を撃たないで 約束の町へ ひたむきに羽ばたく 夢を消さないで
誰もが時の流れに 傷つき疲れ あきらめそして いつしか生まれた時の 溢れる程の愛を見失う
この町がかつて 焼え尽きた季節(とき)に 私達は誓った 繰リかえすまじと 生命を心を 奪い去ってゆく ちからも言い訳も 総て許せない
私は祈る以外に 知恵もカも 持たないけれど 短い花の生命を ささやかなこの愛で染めたい
M・Sada
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