たそがれまで
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2003年04月26日(土) お願い、助けて〜  






今の仕事を初めてもうすぐ3ヶ月になる。
相変わらず店のオーナーには辟易しているが、
仲間達とスクラムを組み頑張る毎日だ。

そんな中、少しばかり頭の痛い問題が持ち上がった。

それは世の中でも問題になっている「ゴミ問題」である。
まあ、店頭に置いてあるゴミ箱の処理の仕方で
主婦軍団が一方的に怒っていると言った方が正しいかもしれない。
(いつかの日記にも書いたけれど、私は現在、コンビニパート)

何が問題になっているかというと、全勤務帯で処理の仕方がマチマチなのだ。
それのどこが困るのかと云うと・・・・

私が勤務している午前中に、ペットボトルや空き缶の洗浄を行う事になっている。
自治体の指導で、事業ゴミとは云え、ペットボトルや空き缶は中の洗浄を
しなければ収集しては貰えない。

だけどこの作業が手間がかかり、一苦労なのだ。
なんとか手早く作業をする為には、他の時間帯の人達の協力が不可欠なのだ。
水(飲み残し等)が出るゴミに関しては、厚手のビニール袋を使用。
(袋からゴミ箱に漏れると、とんでもなく臭うから)
洗浄済みと洗浄前のゴミは、明らかに分かる状態で保管。
(ゴチャゴチャだと分からなくて、洗浄済みをもう一回洗っちゃうから)

こんな当たり前で簡単な事が、できない人達ではない筈なのに・・・
何しろ大人数なので、連絡が行き届いていないのが問題なのだ。

それで、午前中からブツブツ文句を言うことになる。
特に、ある一人の主婦が毎朝大爆発をする。

「あんだけ何度も言ってるのに、なんで皆なやってくれないの!」

それはね、直接言ってないからだし、押しつけだから。
そうは思っても、口には出せない。

24時間営業中だと、私だって店に行かない時間帯のバイトに逢ったことが無い。
勤務表で名前だけは知ってても、顔を見た事もなければ話した事もない。
先日もたまたま夕方に買い物に行くと、マジでキャンペーンのチラシを
手渡された。私は従業員だって、慌てて挨拶したくらいである。
そんな顔も知らない人から押しつけで、人が動く筈もない。


その主婦の人に、ちょっとだけ提案をした。
「オーナーに頼んで、ミーティングを開いて貰わない?」
全員が揃えなくても、時間帯別に代表者がいればいいと思った。

それを聞いた主婦の人が、
「あっ、それいいねぇ。で、文句を言うんでしょ。
 ちゃんとやって!って念を押すんでしょ?」


「あっ、ごめん。そうじゃない。」
私は言葉を慎重に選びながら、自分の考えを話してみた。

結局のところは、厚手の袋と管理をしっかりやって貰いたいんだけど
押しつけるんじゃなくて、知恵を貸してもらうの。
私達はこんなふうに考えて、こうして欲しいのだけど
他にいい知恵があれば、教えて下さいって。
三人寄れば文殊の知恵って言うし、もっといいアイデアが出てくるかもしれない。
もしも出て来ないようであれば、私達に力を貸して下さいって。

顔を見て、話しをすれば親近感って湧いてくる。
親近感がある人の頼みなら、利いてあげたくなるのが人情。
(人情が高校生に通じるかどうかは分からないけど・・)
それに、自分達が考えてアイデアが採用された場合は、率先して実行してくれる筈。

だから、
店の向上の為、
皆の連帯感の為、
オーナーにミーティングをお願いしよう。


「ふ〜ん、なるほどね。それいいかもね。
 物は言いようって云うけど、こういうことよねぇ。」

良かった。そう言ってもらって、内心ほっとした。
「なによ、生意気」なんて言われたら、どうしようかと思った。




どんな仕事も、作業も、
「自分だけが」とか、「私達だけが」と思うと辛くなる。
だから「こんなやり方してるんだけど、上手くできないの。誰か助けて〜」
って叫んでみると、何かしら良いアイデアを貰えちゃったりするものだ。

もしも良いアイデアが出なくても、
この人、困ってるんだなぁ〜ってことだけでも伝わる筈だ。
そしたら一緒に困ってくれる人が現れるかもしれないし、
少なくとも、それ以上、悪い状態に陥ることはないと思う。


感謝の気持ちも、伝えないと相手には分からないけど、
苦しんでいることも伝えないと分かっては貰えない。

一人で抱え込まないで、
皆なに助けを求めてみる。

それでもダメだった時、
ブツブツ文句を言うのは、それからでも遅くはない。

「お願い助けて〜」。
あくまでも軽く。気軽に気軽に。










で、週明けにもオーナーにお願いしてみるつもりです。
そこで却下されたら、次はどんな手を使おう・・・・(笑)




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