2002年06月26日(水)  鼻水は ブラの中にも 潜んでる



小学校で子供たちに「コニチ〜ワ」と挨拶される度に、
なぜか「コニチ〜ワ」と一緒に訛ってしまう、たまり@寒村です。

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今日は寒かった。本当に寒かった。
(と言っても、日本の冬なんかより断然暖かいのですが)
私の鼻からは、こよなくリキッドに近いサラサラの鼻水が、
知らない間に顔を出したりしてました。

ところで、西洋文化では鼻水をすするのがマナー違反だって知ってました?
極端に大きな音でズルズル〜とすするのは、
日本でもあんまり芳しいことではないですが、
(ズルズル〜…ゴクン、はもってのほか)
子供がほんのちょっとだけ鼻をすすっただけで、
烈火のごとく怒り狂う親を何度となく見て、
西洋での「鼻水をすすること」のマナー違反度が
かなり逝っちゃってることを知りました。

鼻水様はばい菌だらけなので、
身体の中に吸って入れるという行為がいけないのは、分かる気がします。


つまり、彼らはその鼻水様を外に出すわけです。
どうやって処理するかと言うと、
映画や海外ドラマで見たことがある方も多いでしょうが、
主に、ハンカチでブビビビビ〜〜〜〜〜、とすごい音で派手にやってしまいます。
そして、そのハンカチを捨てる……のではなくて、またポケットにしまいます。
次に鼻水をかむときは、
さっきかんだ面と違う面を出してまたブビブビするという寸法です。

そう、西洋でのハンカチの存在意義は「手を拭くため」ではなく
「鼻をかむため」なのです。

私がまだこのことに気づかなかった頃、
公衆トイレでハンカチを出して手を拭いていたら、
隣にいたおばさんにじーーーっと見られたことがありました。
オージーはハンカチを持っていないことが多いので、
珍しがられてるのかなと思っていたんですが、
単に、「うわっ、こいつ汚ね〜」と思われていたんですね。

そういうわけで、ハンカチを食事の場で出すのもマナー違反なんだそうです。
これはもう、鼻をかんだハンカチか否かという主張は抜きにして、
出しちゃダメなんだそうです。
西洋人の頭の中で、「ハンカチ=鼻水」ってなっちゃってるからでしょう。

少なくともオーストラリアでは、ハンカチなんてなくたって、
トイレには使い捨ての手拭用の紙か、
ドライヤーのようなやつ(名前は知らん)が、
食事の場には布か紙製のナプキンが、必ずあるので大丈夫です。
私もお気に入りのハンカチを10枚近く日本から持ってきましたが、
ほとんど使ったことないです。全く持ち歩いてないです。


すっかりハンカチの話になってしまいましたが、
もう1つ、鼻をかむ道具として忘れちゃいけないのが、ティッシュです。

日本では、道端で「もうお腹いっぱい」というほど
ポケットティッシュをもらえます。
考えてみると、あれってすごいサービス(?)だと思います。
私たちの頭の中で、「もはやポケットティッシュは買うものじゃない」
という概念がありますが、オーストラリアでは当然ながら、
買わない限りティッシュを手に入れることはできません。

なので、割高なポケットティッシュではなくて、ボックスティッシュを買って、
数枚をポケットに忍ばせておいて、
1日中それを何度となくリサイクルする、という人が多いようです。
使い方はハンカチと同じというわけです。なんか鼻水をすするより汚い感じします。


プライバシーの保護のため、実名を出すことは避けますが、
私の最も身近なオーストラリア人中年女性Hは、
その鼻かみ用エコ(使い古し)ティッシュを、ポケットではなくて、
なんと、

ブラジャー

の中にしまっています。
なぜにそこなのかと訊かないこと。
私だってそんなもの知らないし知りたくもありません。

そして、不幸なことに、Hは鼻水がしょっちゅう出る体質みたいで、
その度に、襟ぐりから手を入れて、ブラジャーの中をゴソゴソし、
くしゃくしゃのティッシュを取り出して鼻をかみ、
またブラジャーの中にしまっています。

ときどき、両方のブラジャーの中をゴソゴソしながら
「ないっ、ないっ」としばらく慌てた後、
ズボンのポケットにティッシュが入っているのを見つけてホッとしているHを見て、
「探す順番おかしくないですか?」と問いたくなるのを
必死でこらえたりしています。

もはや、鼻水をすするのがマナー違反だとかなんとか、
そういう問題ではないような。


つづく。


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