2002年06月30日(日) どこにでも 暗い問題 隠れてる
先日、送信者不明の添付ファイル付きメールが届き、
受信と同時に添付ファイル(内容不明)が勝手に開いてしまいました。
すぐさま削除し、ウイルススキャンをかけましたが、何も出てこず。
なんだか不安でたまらない、たまり@寒村です。
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今日は、オーストラリアが抱えている大きな問題を偉そうに書いちゃいます。
これを初めて聞いたとき、びっくりしたんですが、
オーストラリアでは、どんなに健康でも仕事がない人には失業手当てが出ます。
それも永遠に。
その額の詳細は定かではありませんが、手当てだけでまったく問題なく暮らせるとか。
しかもそれだけではなく、家賃、水道代、電気代、ガス代などは、
一般の人の4割程度を支払えばいいんだと。
失業手当をもらって、普通に生活し、あまったお金は貯金したりして、
旅行に行ったり、車を買ったり、そんなことも可能なんだと。
そんな制度があるから、学校を卒業して一度も働いたことがないなんて健康な若者が、
わんさかいるらしい。
しかも、その失業手当をタバコやアルコールやドラッグにつぎ込んで、
子供に何も与えないなんて親も。
さてさて、その失業手当、国が払ってるわけですが、
国だって、何もないところからお金をホイホイ出せるわけもありません。
そう、全ては税金でまかなっています。
細かい額は忘れたんですが、ある額以上の年収(大して多くもなかった)になると、
税金で取られる額は、なんと、50%なんだそうな。
50%ですよ、50%。汗水たらして稼いだお金が、半分になっちゃうんですよ。
そんなの働かないで失業手当てもらってる方がいいじゃん、
なんて気が起きるのも当然のような。
なんで政府はこの働かない健康な人たちに、
働けと言わずお金を与え続けるか、というのが、
一番の疑問になってくると思うのですが、これをオージーに訊いてみたところ、
オーストラリアという国は、他民族国家で、宗教も民族もさまざま。
つまり、個人の事情がそれぞれ違う。
なので、「〜しなさい」ということを言えないのだとか。
これを聞いて納得したのですが、学校でもホストファミリーでも、
「イヤだったらしなくていい」という言葉をよく聞くんです。
例えば、ヘレン先生が私に仕事を与えるとき、子供に何かやらせるとき、
ホストファミリーが私に何か頼むとき、などなど……、もう何でもかんでも、
「イヤだったらしなくていい」という言葉がついてくるんです。
一見すると、個人を尊重していて自由でいいわ〜なんて感じがしますが、
これがこの国のいろんな問題の根源になってたりするようなので複雑ですな。
オーストラリアは、そのほか日本と同じ高齢化なんて問題も抱えていて、
税金のやりくりがどんどん大変になっているらしいです。
なので、これから国を支えてくれる高度な技術を持った
若い外国人を移民させようとやっきになっています。
オーストラリアは移民しやすい国だとかよく言われていて、
「オーストラリアに住みたいわ〜」と淡い希望を持った人も多いですが、
もちろんその裏には、
「移民させてやるからには働いて税金払ってもらうぜ」という下心が隠れています。
まぁ、50%の税金を取られたところで、家や土地や生活必需品はかなり安いので、
技術さえあれば、豊かな暮らしは保障されているようなもんですが。
あるオージーが言っていました、
「高度な技術がある若い移民は大歓迎。
でも、それ以外はこの国に入ってきてほしくない」と。
う〜む。外国人の私にそれを言うか?
つづく。
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