2007年06月07日(木) 飼い馬に 水辺で水を 飲ませる法
今日は塾の話。
この前NHKでどこぞの社会心理学者が、「人は説教では動かせない」と言っていたのが印象的だった。
私がずっと仕事で取り組んでいるのは、「知らず知らずのうちに大量の課題に取り組んでしまうシステム作り」。
志望校に入るためにどんだけ課題に取り組まないといけないかを切々と説いたところで、高校生なんて中身はまだまだ子供と一緒なので、頭ではわかっていても体が動かない。ちなみに、私は勉強(特に英語)には王道しかないと思っているので、できるようになりたきゃ量をこなせ、と思っている。テクニックなんぞ入試直前に数点上げるためにしか教えない。
で、その大量の課題をやらせるために重要なのはテキストなのだ。特に苦しんでもいないのに、いつのまにか家にやり終えた課題の山が築き上げられていた!という状況を作るために、日夜あーでもないこーでもないとテキストを書きまくっている。
モチベーションを上げるためには難しすぎてもいかんし、逆に簡単すぎるのも飽きるのでダメだ。字の大きさはどうだ、レイアウトはどうだ、ページを開いたら一度にどれだけの情報が目に飛び込んでくるか、解説がわかりやすいのは当然のこととして、解説を見ただけで問題が解けるか、一人で問題を解決しながらどんどん進めるか、次に進もうというやる気を起こさせるか、つまずいたら正しい解説に戻ってこられるか、などなどなどなど。
生徒が全然勉強しなくて困る、という台詞は私もときどき吐いてしまうが、これって教師の怠慢だ、と私は思うことにしている。
うーん、というか、何事も「相手が●●だから困る」という文句は、言わないほうがいい。相手の態度は自分の態度を映したものであり、自分が変われば相手も変わる場合が多い。
という正論を頭ではわかっていたんだが、まなティを育てて初めて実感としてつかめた。
つづく。
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