2007年06月26日(火)  消費者が 悪いも一理 ありますが


ミートホープの社長が、「安いものばかり求める消費者も悪い」と言っていたが、それをあの立場の人間が言っていいのかということは抜きにして、私も実際そう思う。消費者はもっと自分の体に入ってくるものの原材料に関心を持つべきだ。

「腐りかけの肉を使ってた」とか、「赤く染めてた」とか、「水増ししてた」とかを聞いて「なんてこと!」と騒いでいるが、みんなが食べているハムやソーセージだってそうやって作ってある。ただ、それを表示していたか否かという差だろう。大半の消費者は原材料名なんて見ないのだから、あの会社もはっきり表示しておけばよかったのだ。


100キロの豚肉から130キロのハムができるそうな。100キロのどうしようもない肉に水やらそれを固める添加物がごっちゃり30キロも入っているのがハム、だ。スーパーに行って、ハムを裏返して原材料名を見てみるがいい。ハムだけでは国の定める添加物の量を超えていないだろうが、国民がそれをほかの添加物まみれの食品と一緒に食べることまでは考慮されていない。なんか調子が悪いという人や落ち着きのない子どもがやたら多いが、そりゃそうだろう。

ハムがそんななのだから、人間の食べるモノほど制限がきつくないペットフードはもっとすごい。ペットフードに使うくず肉(というか内臓や骨)を運ぶトラックは冷蔵車じゃないそうな。普通のトラックで運んだ腐った肉に添加物を加えたのがペットフード。

私は、市販のハムやソーセージや練り物やハンバーグの類は絶対買わない。ペットフードもそうだ。材料の素性があまりにもはっきりしないから。というか、そもそも普通のスーパーには買うものがないので行かない。

スーパーに仕方ないものしか売ってないのは、それを消費者が求めるからだろう。安いだけで飛びつき、原料には一切関心のない消費者がこの国の食文化をダメにしている。日頃自分が食べているものが何でできているか知れば、どんなにおいしそうでも食べる気が失せるというものだ。


あの素性の知れない会社の肉を学校給食にも使っていたというのは驚きに値しない。子どもの味覚なんていくらでも騙せるだろうから、いくらでも安い材料を使うだろう。

まなティに食物アレルギーがあって逆によかったかもしれないと最近思う(もちろんないのが一番いい)。市販の菓子やファーストフードを食べられないというのは、幸せなことだ。食べられればどうしても食べてしまうだろうし、その味を占めればもっともっととなるだろう。わけわからん給食だってパスできる。

まなティには、正しい味覚と正しい食に関する知識を身につけさせたい。


つづく。


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