ミドルエイジのビジネスマン
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2002年11月04日(月) |
主婦の知の世界は爆発するか |
来週、全社員が受けるテストがあるので勉強しようと思ったが、内容空疎な模擬試験はネットラジオでも聴きながらやるのが相応しいとパソコンのスイッチを入れたのが運の尽き、何気なくネットを見ているうちに30代のある主婦の尊敬すべきチャレンジ日記に遭遇したので、勉強もそっちのけで1年分の日記を拝読することとなった。
その方は、元々大学で英文学を専攻していたらしいが、今は子育て中の専業主婦。昨年9月11日のテロをきっかけに、多分、英語で直接情報を取りたいと思ったのだろう、英語の勉強に目覚め、毎日英文を読み、インターネットでボイスオブアメリカなどを聴いている。どんなに忙しくても英語を聞き、読む方は、なんと5万ページのリーディングが目標だという。どうやら、ペンパルならぬ外人のE-Palと意見交換までしているようだ。
図書館から本を借りてきたり、昔買った本を自分の本棚から引っぱり出してきたりというケチケチぶりが主婦らしくて微笑ましいが、既にかつてのご自分の水準を乗り越え、新しい世界に突入している。どれくらいすごいかというと、スーパーに買い物に行こうと道を歩いていると、雀が英語で鳴いているのだそうだ(冗談ではなく本当らしい)。
英語学習を通して、歴史や環境や社会問題など様々なテーマにも造詣が深まってきており、想像するに、既に旦那様も及ばぬ知の世界が確立され、彼女はそこに住んでいる。ウーム、知らぬは亭主ばかりなりか。
さて、これから先どうなってしまうのだろう。ここまで高められた知の世界が容易に生活に押しつぶされてしまうとは思えない。そう言えば、私の先輩でリタイアされた方の奥様は今、旦那を置き去りにしてロンドンに短期語学留学をしているという。現代の日本には、このように知性にあふれ、実力を持て余している女性が何万人といるに違いない。いつか、どんな形でか分からないが、若い専業主婦の方の知の世界がブレイクする日が来るのではなかろうか。
オッと、しまった。自分の知の世界はほとんど手つかずだ。来週のテスト、大丈夫だろうか。
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