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雨宮【MAIL

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 そこが危ない、タイルのお風呂。
2003年02月07日(金)

またしても監督から「明日から現場なんだけど聞いてない?」と電話があり、
微妙に不機嫌な雨宮です。
いやね、その現場の担当はアナタなんですから、アナタが連絡してこなけりゃ、私たちは永遠にそんな事知らないままだと思うんですが。

*********

えー。
気を取り直して、ちょっと前から暖めていたネタ。
ようやく写真を取りこんだので行ってみましょう。

タイルのお風呂の、危険地帯その1。



上は解体前。
別段、痛んでる様子もなく、見た目には綺麗ですね。
で。



あい。こちらが解体後。
基礎のコンクリートと、土台がびっしょり塗れているが解りますでしょうか。
一応木の形を保っていますが、この土台は腐ってぐずぐずでした。
もうちょっと、ずずっと寄ってみましょう。



なんとなくですが、土台が腐っているのが見えますよね?

これは一例でありまして、もう土台の形も無いほど腐っている事も結構あります。
でね。
この写真の、脱衣場との出入り口部分。
ここは、雨宮が仕事している経験上、腐ってる確率が高いです。
お風呂場ってのは、大抵奥の蛇口の方向へ向かって勾配がついているから、
この出入り口部分って言うのは、一番高くなっていて、水も行きにくいはず。
そう思いません?
私も、この仕事をはじめるまではそう思ってました。
しかし、現実に、この部分は腐ってる事が多い。

謎ですよねえ。
私も、旦那とイロイロ話してみたんですが。
一番の原因は「出入り口のサッシ」ではないかと。
ほとんどのお宅で、この出入り口部分は、アルミ製のサッシが使用されています。
このアルミサッシ、防水性が高く、水周りには最適……と思われがちなんですが。
弱点と思われることが幾つかあります。
・サッシの枠自体が結露してしまう事。
・縦枠と横枠の間から、微量ではあるけれど水が下へ漏れることがある。
そして。
・すりつけたモルタル壁との間は、水密がなく、縁が切れている。
という点が思いつきます。

最後の「縁が切れる」ってのは解りにくいと思いますが。
要するに、密着・接着しない、隙間が開いてしまうって事です。
実際、モルタルの中にサッシを埋めこんであったとしても、少し叩けば簡単に取れてしまうんですよね。
この「縁が切れた」隙間から、水が廻ってしまうんじゃないかなーーーと。
これが今の雨宮夫婦の見解。
実際、お風呂場でもう一箇所、腐っている確率が高いのは、
出窓、あるいは窓の下の木でありますから。

で、この腐れを防ぐ方法って、どうにも思いつきません(^^;
シャワーを出来るだけ使わないとか、換気扇をこまめに廻して結露を起こさない、とか、でしょうかね?

ただ、腐れが進んでいないかを、確かめる方法はあります。
例えば。
出入り口のサッシや窓のサッシを止めている、ビスを廻してみる。
下のほうのビスを、ドライバーでそっと廻してみてください。
腐ってると、これが抵抗も無くくるっと廻ったり、すぽっと抜けたりします。
あげく、ビスの先に黒い土みたいなものがついて来たり。

他に現場でよく見るのは、出入り口付近の床が変色しているお宅。
CF貼りの床なのに、その付近だけ変な色になっていたりします。
それから、外壁の塗装が、ぼろぼろ浮いて禿げてくるお宅。
(ブロック積みの壁の場合は、単純にお風呂の水が染み出ているのであって
 腐れとは直接関係ないです)
ブロック積みではない、木下地にモルタル塗りの壁の場合は、
基礎との境目を下から覗き込んで見てください。
隙間が開いて、黒い木が見えていて、あまつさえ撫でるとぽろぽろ土みたいなもの(=木の腐ったもの)が落ちてきたりしたら、完全に注意信号かな。


こんな感じで。
相変わらず要領を得ないですが、何となーく解りましたでしょうか。

大事なマイホーム、水周りは時々外から中から眺めて、チェックしてみる事をお勧めします。
家が痛む原因、屋根からか、水周りからか、どちらかからが多いですからね。







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