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またしても監督から「明日から現場なんだけど聞いてない?」と電話があり、 微妙に不機嫌な雨宮です。 いやね、その現場の担当はアナタなんですから、アナタが連絡してこなけりゃ、私たちは永遠にそんな事知らないままだと思うんですが。 ********* えー。 気を取り直して、ちょっと前から暖めていたネタ。 ようやく写真を取りこんだので行ってみましょう。 タイルのお風呂の、危険地帯その1。 ![]() 上は解体前。 別段、痛んでる様子もなく、見た目には綺麗ですね。 で。 ![]() あい。こちらが解体後。 基礎のコンクリートと、土台がびっしょり塗れているが解りますでしょうか。 一応木の形を保っていますが、この土台は腐ってぐずぐずでした。 もうちょっと、ずずっと寄ってみましょう。 ![]() なんとなくですが、土台が腐っているのが見えますよね? これは一例でありまして、もう土台の形も無いほど腐っている事も結構あります。 でね。 この写真の、脱衣場との出入り口部分。 ここは、雨宮が仕事している経験上、腐ってる確率が高いです。 お風呂場ってのは、大抵奥の蛇口の方向へ向かって勾配がついているから、 この出入り口部分って言うのは、一番高くなっていて、水も行きにくいはず。 そう思いません? 私も、この仕事をはじめるまではそう思ってました。 しかし、現実に、この部分は腐ってる事が多い。 謎ですよねえ。 私も、旦那とイロイロ話してみたんですが。 一番の原因は「出入り口のサッシ」ではないかと。 ほとんどのお宅で、この出入り口部分は、アルミ製のサッシが使用されています。 このアルミサッシ、防水性が高く、水周りには最適……と思われがちなんですが。 弱点と思われることが幾つかあります。 ・サッシの枠自体が結露してしまう事。 ・縦枠と横枠の間から、微量ではあるけれど水が下へ漏れることがある。 そして。 ・すりつけたモルタル壁との間は、水密がなく、縁が切れている。 という点が思いつきます。 最後の「縁が切れる」ってのは解りにくいと思いますが。 要するに、密着・接着しない、隙間が開いてしまうって事です。 実際、モルタルの中にサッシを埋めこんであったとしても、少し叩けば簡単に取れてしまうんですよね。 この「縁が切れた」隙間から、水が廻ってしまうんじゃないかなーーーと。 これが今の雨宮夫婦の見解。 実際、お風呂場でもう一箇所、腐っている確率が高いのは、 出窓、あるいは窓の下の木でありますから。 で、この腐れを防ぐ方法って、どうにも思いつきません(^^; シャワーを出来るだけ使わないとか、換気扇をこまめに廻して結露を起こさない、とか、でしょうかね? ただ、腐れが進んでいないかを、確かめる方法はあります。 例えば。 出入り口のサッシや窓のサッシを止めている、ビスを廻してみる。 下のほうのビスを、ドライバーでそっと廻してみてください。 腐ってると、これが抵抗も無くくるっと廻ったり、すぽっと抜けたりします。 あげく、ビスの先に黒い土みたいなものがついて来たり。 他に現場でよく見るのは、出入り口付近の床が変色しているお宅。 CF貼りの床なのに、その付近だけ変な色になっていたりします。 それから、外壁の塗装が、ぼろぼろ浮いて禿げてくるお宅。 (ブロック積みの壁の場合は、単純にお風呂の水が染み出ているのであって 腐れとは直接関係ないです) ブロック積みではない、木下地にモルタル塗りの壁の場合は、 基礎との境目を下から覗き込んで見てください。 隙間が開いて、黒い木が見えていて、あまつさえ撫でるとぽろぽろ土みたいなもの(=木の腐ったもの)が落ちてきたりしたら、完全に注意信号かな。 こんな感じで。 相変わらず要領を得ないですが、何となーく解りましたでしょうか。 大事なマイホーム、水周りは時々外から中から眺めて、チェックしてみる事をお勧めします。 家が痛む原因、屋根からか、水周りからか、どちらかからが多いですからね。
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