ディリー?闇鍋アラカルト
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「医原病(講談社)」で近藤さんが引用していた資料の中に、フィンランドの保険局による15年間に渡る食事・健康管理の効果に関する大規模調査が有る。(80p) その調査では、40〜45歳の上級管理職約600人を選び、彼らに定期的検診、栄養学的チェック、運動、タバコ、アルコール砂糖などの摂取の抑制に従う事を承知させた。 その結果を数量的に明らかにするために、同じ職業分野に属する別の600人のグループを選び、アンケートの目的については一切知らせず、ただ、定期的に彼らの健康調査票に回答を書き込んでもらい、両方の比較を行ったのだ。 その結果は、心臓血管系の病気、高血圧、死亡、自殺いずれの数も一方が少なかった。だが、驚くべき事に良い方の結果にあずかったのは、実験対象のグループではなく、反証グループだったのだ。 つまり、健康管理の対象にされなかったグループだった。 対象グループでは67人が死亡しているのに、反証グループでは46人だった。 フィンランドの医師たちは仰天した!
この内容は朝日新聞の天声人語でも紹介されたらしい。 さて、この事をどう解釈するか? 対象グループでは、タバコの量もアルコールの量も少ないだろうし、栄養学的指導もされている。それなのにこの結果はその方が健康に悪い影響を及ぼしていると解釈せざるを得ない。 近藤さんの解釈では、検診による悪影響なのではないかというものだったが、僕の解釈はちょっと違う。 では、僕の解釈は・・・・・いずれ日を改めて・・・・・
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