rokoのNotebook

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ある小学校の運動会

2004年06月01日(火)


 子供達の卒業した小学校の2年生に、足の不自由な男の子K君がいます。
 5人兄弟の4番目の可愛い男の子。
 腕の力で少しなら立つ事が出来るので、歩行補助器を利用しているのです。

 その小学校のOB会の役員をしている関係で、先日運動会を見に行きました。
 K君は、見学しているのではなく、運動会にちゃんと参加していました。
 勿論、全てが皆と同じように、とは、いかないけれど、自分の出来る範囲で、精一杯に。
 そして、K君が自分の力では、どうする事も出来ないところからは、友人達が手を貸すのです。
 全校ダンスでも、彼は、皆の輪の中に入って、上半身だけで、楽しそうに踊り、移動するところでは、
 友人が歩行補助器を押していました。
 それが、とても自然なのです。
 ちょうど、ダンスの音楽が終わった時、K君は私の目の前にいたのですが、その時、K君は
 自分に手を貸してくれた友人たちに「ありがとう!」と言っていたのが、聞こえました。
 
 お昼休み、ふと校庭を見ると(私達は校長室で昼食をいただいていたので)、K君は、
 ご家族と一緒に、美味しそうに昼食を食べてました。
 今年は、お父さんが単身赴任中なので、お父さんの姿は、見えませんでしたが・・・
 昼食後、K君の周りには、お友達が集まってきていました。
 その輪の中で、K君の顔から、笑顔が絶える事はありませんでした。

 勿論、K君にも苦しい事も悲しい事も辛い事もあるでしょう。
 でも、今の笑顔、忘れないでいて欲しいと、思います。

 
 
 
 
 

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