経理の心理

2002年12月22日(日) BBケーブルTVのモニター

最近都内の至るところで手当たり次第に加入者を集めている某会社。
決算発表時に戦略的に発表されたその某会社のADSL回線を使ったケーブルTV。
とりあえずモニターの案内が来たので、応募してまして、本日工事が終わりましたので、ご報告。

貸し出されたのは、ハブとセットアップボックスという端末。
この端末はある意味知名度の高い某韓国企業のもの。
実際操作をしてみると、いつぞや話題になった「TVだけあればインターネットができる」という商品の端末そっくり。
ADSLとは言え、ひとつひとつの動作がまだまだ遅く、おまけに全体的にデザインがちゃちく安っちい感じなんか、その昔の端末を彷彿とさせてます。

画質自体は結構キレイ。
時々、コマ落ちしたり固まることもあるが、すぐに元に戻るのでそれほどストレスは感じない(これまで見た時間帯では)。
音声はほぼ乱れなし。

コンテンツに関しては、現在のところ50ほどがVODとして用意されてる。
無料で公開させるものとしては結構頑張っている感じはしてます。

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技術的には電話線を使って映像を提供するという新しいもので革新的なものなんだと思います。
ただ、これまでのように一部の人だけが使う動画配信とは違い、一般ユーザー向けのサービスである以上、最初からBSやCS、既存のケーブルTVと同様の画質や音質・それにコンテンツを乱れがないように放映しないと、なかなか移ってくれないというのはあると思う。
新しい技術だから使ってみるという人はまれですものね。

さらに現在が不況化というのもあるので、よっぽどの付加価値を感じる(これまでより“より”便利と納得する)までは、財布の紐も緩めてくれないですし。
このBBケーブルに限らず、ネットを使って動画を放映しようとする時に今一番問題なのは、通信インフラとユーザー側のメディア環境だと思います。
インフラはADSLを筆頭に普及率は高まってるが、安定して送受信できるスピードはまだ偏りがあり、メディア環境に関してはPCをはじめだいぶ高性能の製品が出てますが、最初のPC需要が一段落した感があり、買い換え需要はなかなか伸びてこない印象がある。

逆に言えば、そうしたマイナス面を供給側が引っ張っているという構図がまだまだ強いということ。
過渡期ということもあり大変だとは思いますが、小生をモニターにしてくれている某会社にもどんどんネットによる恩恵面をアピールしてもらってより便利なマルチメディア環境を創っていってもらいたいと思います。

そう思うと、ムードがしぼんで、それに伴い会社までつぶれられては困る→決算発表をカバーする為に戦略的に新サービスの発表→しょうがないか、と思えてしまったりもする。
勝手ですね、自分。


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