昨日の雨で夥しく散った桜の葉で、いつも通っている道がところどころ真っ赤に敷き詰められていた。ぐらは喜んで小走りで踏んで歩いていました。
最近ぐらにはお兄ちゃんとしての自覚が芽生えてきたらしく、赤ちゃん返りはだいぶん落ち着いてきた。こうなるとほんとうに楽になった気がする。ぐりが生まれて5ヶ月、これが長いのか短いのかよくわからないのだがやっと彼のなかでぐりが家族としてしっかりインプットされたのだろう。思い返せばぐりが誕生してからその「注意をぐりより自分に向けようとする」行動が大変だったし、またぐらの心情が手にとるようにわかるので切なかった。
まず、病院から帰ってきた途端にやらかしたこと、生後一週間のぐりをベッドに置いて世話をしていると「ガシャ−ン」という音、あわててそちらに目を向けるとその部屋に置いてある目覚し時計を下のラグごと引っ張り落としていた。まあ、このくらいはやんちゃな男の子なら誰でもありそうなことなのだが、ぐらはあまりそういうことをしないタイプ、赤ん坊の時も棚からモノを引っ張り出して遊ぶこともないぐらいだったのでけっこう驚いた。 そして私がぐりぐらと自分の実家に帰っているとき、まだおばあちゃんは自分の味方だと思っているらしくてほとんどおばあちゃんにべったりだった。私がおむつをかえたりおっぱいをあげたりするためにぐりを布団から抱き上げると、すぐにたたっと走っていってぐりが今まで寝ていたところに自分も布団を被って寝る。これが毎回だった。トイレトレーニングも停滞。朝もお昼寝も泣きながら目が覚める。可哀想だけれど意識してかまってあげる以外どうしようもない。
最近、ぐらと話をしているとたまたま女の子の話になった(笑)「○×ちゃんかわいい〜」とぐらが言うので、私が「△△ちゃんは?」「かわいくなーい」「じゃ、××ちゃんは?」「かわいくなーい」・・というやりとりを何回か繰り返して「ぐりちゃんは?」と聞くと「・・・かわいいよ〜」と言った。 おばあちゃんのところへ遊びに家族で遊びに行って帰り、おばあちゃんが「ぐりちゃんだけおばあちゃんちでねんねさせとこうかな〜」というと「ぐりちゃんもいっしょにかえるの!!」と言い張る。ぐりを寝かせつけた後泣き声が聞こえたら「ぐりちゃんくらいからこわいの。おかあさんおっぱい」と促す。
見た目の成長も嬉しいけれど、こういうメンタルな部分の成長が垣間見えると親ってなんともいえない気分になるものです。今日も私が軽い風邪でせきこんでいると「おかあさんだいじょうぶ?」と言った。びっくり。
目覚まし時計のガラスに入ったヒビを見ながらふと思い起こしてみました。
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