2002年08月27日(火) |
川のこと。薔薇とか小説など。 |
残暑が厳しいです。しかも空気がからからに乾いてます。京都の左京区を流れる高野川が完全に干上がりました。 上流は八瀬・大原。この川にはダムもなく、雨だけがたよりの川です。ぼくも京都に住んで長いですけれど高野川が干上がるというのは初めてです。
上流にはまだ水があったり、水溜りのようなものが残っているようですけど、川蟹や魚は大変です。 雨が降りますように。
こんな暑さの中、四季咲きの薔薇があちこちで咲いてます。我が家も特にプライド・オブ・イングランドが元気です。 つくづく薔薇は陽光と風が大事なんだなと思います。水遣りさえきちんとしてれば暑さには結構強いですね。でも光がなければ育たないし、風通しが悪いとすぐ病気になります。「光の花」なんですね。
もともと薔薇は年に一回しか咲かないのです。すべての季節で花がみたいという人間の欲望が、四季咲きを作り上げました。オーソドックスに薔薇といわれている花はそのハイブリッド・ティーという種です。 3,4年ぐらい前から日本でもブームになりだしたオールド・ローズという種が、その名の通りもともとの薔薇。年に一度だけ咲きます。 今年植えた、ピエール・ド・ロンサールはそのオールド。少し日当たりが悪いのと植えた時期の関係で花は来年にもちこしです。 薄い紫の厚ぼったい花。オールドはもっさりしてて病気に強く芳香も強いんです。 来年が楽しみ。 花が咲き終わったら今ある薔薇たちもケアしてやりましょう。
さて、インドア。 小説、詩。小説はエロティカルなものにちょっと焦点を当てようと思ってます。坂東真砂子さんの「夢の封印」。「13のエロティカ」というのもあります。 ただ9月にはいったら、村上春樹「海辺のカフカ」、田川未明「溺レルアナタ」と 読みふけることになるので、早いうちに読んでしまおうかな、と。 詩も官能の詩です。これは読んでから書きますね。
精神と肉体の、男と女の究極のコミュニケーションであり快楽であり苦痛でもある、と。 生きることのダイナミズム、あるいは生きることそのものを見つめる時、エロティシズムは避けては通れないと思うし、今なら読めると思ったんです。 だけど、男のはつまんない。とおりいっぺんだから。 吉行さんや藤田さんのはぐっときますけど。それ以外はほとんど優しくない。 女人の側からのエロティシズムも知っておく必要があると思ったのでした。
本屋さんへ行こうかな。
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