2002年09月22日(日) |
am4:00のJAZZ。 |
Ballads JOHN COLTRANEを聴いてます。
村上春樹さんの「海辺のカフカ」サイトのロングインタヴュー、小説家の社会へのコミツトに関する部分、とても示唆深かったです。
やはり、現状の社会を批判するのはいいけれども「麻原的」なものには徹底的に注意していくということの確認です。現代の状況批判が陥りがちな罠のような気もします。 そうなりがちだから。そうではない「物語」を書くべきなのでしょう。
昨日、岩波新書から高橋源一郎さんの「一億三千万人の小説教室」という新書が出ているのを知りました。700円だから、てなわけでは全然ないけど面白いです。 インターネットの発達で誰もが書き誰もが発信できるようになった時代だからこそ、小説を読む時間を作ろう、とも。
だけどこの本は高橋さんの小説へのラブレターなんだなァ、と感心しているしだいです。ほんとに小説を愛しているんだというのがよーくわかります。 この本にも春樹さんは素材として登場します。なんだか面白かったな。
ただ、この本に出てくる 「ここではないどこかに行きたい」「目の前にあるその壁の向こうに行きたい」という本能が、小説を(文学)産んだ。
という部分。この部分は「麻原的」なものと通底する部分がありはしないかな、などど生意気にも思ってしまったんです。 無論そういうものも含みつつ、それを乗り越えて行くのが文学なのでしょうけれど。
でも、高橋さんがこんな本を書くとは思わなかったな。とてもポジティブですがすがしいぐらい衒いがない。 なんだか昨日から小説家志望のための本の紹介ばかりしてるみたいですね。
いかん。自分で書こう。・・・っと。 ではでは。
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