散歩主義

2003年06月16日(月) 雨に散り散りに…

雨が降っています。
塞ぎがちというわけではないけれど、少し気持ちを楽にしようとしています。

京都には嵐電という私鉄が走っています。京都の中を走る電車。まんなかの四条大宮から嵐山までと、途中の帷子ノ辻から北野白梅町までの線。嵐山に近づくにしたがって、駅名が有名な寺社の名前ばかりになります。
正式には京福電鉄嵐山線と北野線。名前が示すように京都と福井を繋ごうとした鉄道なのです。西から北へ上がろうとした線は嵐山でストップ。東から北を目指した線は鞍馬でストップ。福井県に行けば京福電鉄のバスなどもあるはずですが。

京都から外へ出れなかった私鉄ですが、それぞれ西の「嵐電」(らんでん)。東の「叡電」(えいでん)として親しまれてきました。「叡電」の「叡」は比叡山からとっています。経営の合理化から「叡電」の方は京阪電鉄の出資による「叡山電鉄」として分離されました。だけど京都観光には絶対オススメの電車です。

「嵐電」の場合、ワンマンで全線200円均一。西のほうの移動は道がややこしいから電車で移動した方が確実。早いし。

昨日はこの「嵐電」に乗っていたのです。で、この「嵐電」は「江ノ電」とタイアップしているんですね。その広告が車内にいつも貼ってあります。「江ノ電」は鎌倉、江ノ島の方を走っている電車です。
広告では京都と鎌倉が並べられ、「乗れば乗るほど、日本がわかる」みたいなキャッチコピーがついています。

鎌倉と京都。似ているところもあるでしょうね。京都には海がないれど。
面白いのは、ぼくのしってる範囲内では京都人は鎌倉がいいなといい、鎌倉の人は京都っていいなと言う人が多いこと。不思議とね。

NHKの次の次の大河ドラマは「義経記」に決まりました。「平家物語」です。脚本の底本には宮尾本を使うそうです。宮尾登美子さんの『平家物語』ですね。
京都、福原、屋島、壇ノ浦、そして鎌倉。
どんなふうに描かれるのでしょうか。

そういえば、だいぶ昔、銀閣寺の近くに下宿していた時、ある日本画家と親しくなりました。彼に言わせると日本の美というのは天平時代に完成されて、もう終わっている、と。それをしのぐ作品は二度とでないだろうというようなことでした。
ぼくは笑っていましたが。
ある意味そうだろうし、同時に、そういいきることはまったくの無意味に思えて。
そんな彼は「武者絵」ばかり書いていました。
どうしているかな。

昨日、いくつもの日本画を見て、表現するものの苦心や意欲を垣間見た思いがします。図録の中にはどうみても作品の制作の途中で、ぼきっと心が折れたのでは、と思わせるような作品もあって…。

「鯉」をモチーフに描いていた人が「鳥」にかわっていたり。
金箔のだまし絵…、美しい山の空気の絵、目をみはる植物の絵など。手もとの図録を眺めながら画家の目線を考えています。

ひるがえって詩はどうなのか。
どうなのか
どうなのか
どうなのか。


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