| 2003年07月28日(月) |
ツール・ド・フランス フィナーレ |
今年のツールはちょうど100周年にあたります。 昔々は1日300kmとか、とんでもないエタップもあったとか。今の機材とは比べようのない昔の自転車でアルプスやピレネーを駆けたのだから、凄いです。
今年はアームストロングの5連覇という偉業の達成で幕を下ろしました。 そして表彰式。そしてパレードです。 このパレードが大好きなんです。完走したすべての選手がチームごとにシャンゼリゼ通りを横一列に広がってゆっくりゆっくり、大観衆に手を振りながら進むのです。
そのすべての顔が誇らしく、約3000kmを走りきった達成感に満ちて輝いているのです。披露は困憊。体脂肪率はほとんどの選手が一桁になっています。頬はこけ、脚は見事にシェイプされ美しく輝いています。 例えば表彰台のプレゼンターのモデルの女性と遜色ないほど。美しく、細い脚なんです。もちろん大腿の筋肉は発達していますが、脛の筋肉は本当に細い。これはビンディングペダルを使ってのペダリングでは膝から下はほとんど使わない、ということからもきているのですが、それにしてもほんとうに美しい彫刻のような脚なんです。
そんな彼らが行進します。これがあるから、どんなに苦しくてもパリを目指す、と語る選手も少なくありません。連日の厳しいレースによる落車や、内臓疾患でリタイアを余儀なくされていく選手たち。もちろんタイムオーバーによる失格もあります。それらを乗り越えての凱旋なのです。
イタリアのファッサ・ボルトロというチームはメンバーが3人にまで減っていました。(1チーム、9人なんです。)
最後の最後、雨中のタイムトライアルでハイスピードのギャンブルに出て、アームストロングを55秒差まで追い詰めたウルリッヒ。真っ黒のビアンキともども石畳に叩きつけられました。それでも1分5秒差の2位。5度目の2位です。一度はチャンピオンになったドイツの英雄が見事にカムバックしました。
ビアンキにまたがりパレードするウルリッヒ。眼がおそろしく澄んでいました。 いや彼に限らず選手全員、目が澄んでいて、まるで修行僧のような風貌でした。
やがてそれも終わり。
夕方のパリのの映像を見ながら、ぼくにとっても、大事な年中行事が終わりました。
来月末にはスペイン一周のブエルタ・エスパーニャが始まります。 宮崎駿さんのスタジオギブリの最新作「茄子 アンダルシアの夏」はこのブエルタが舞台です。 架空のチーム名は「PEOPEO BEER」、「パオパオビール」です。 「ぱおぱお」、象さんの声ですね。監督も声の出演の俳優たちも、着ているジャージには象が描かれています。
ゆっくりと桂川の専用道路でも流して走りたい気分ですね。
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