「続・北村太郎詩集」を耽読していました。現代詩文庫(思潮社)です。 この文庫に編集され、収められている詩集は 「眠りの祈り」 「おわりの雪」 「冬を追う雨」 「あかつき闇」 「ピアノ線の夢」 「悪の花」 「犬の時代」 「笑いの成功」 「港の人」 「路上の影」 そしてエッセイ、詩文集。 詩人の晩年の詩作の抄録としても読めます。 一行、一行が詩人の魂からこぼれる滴のように輝いていて、次へ次へと行を追わせます。 大好きな詩人、北村太郎です。
この文庫には今では亡くなった戦後詩人たちが詩の中に登場してきます。 石原吉郎、吉原幸子、鮎川信夫…。 それぞれの生が、あるいは死が、鮮やかに切りとられ、詩人の精神の中にくつきりと刻み込まれていくのがわかります。美しく、哀しく、リアルに。 そして、北村さん自身、死へと傾斜して行きます。不治の病…。
その中で輝く呟きをそのままに綴じていくかのような詩。 すでに吐く息がすでに、詩であるのです。
詩人の中の詩人。北村太郎。「荒地」同人の鮎川信夫をして「ヨコハマの不良」と愛された。ルイス・キャロルの翻訳者。
これから晩年のエッセイを読みます。 そう、古本屋に入ると必ず探す本のリストに彼の詩集が入っているのは言うまでもありません。
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