| 2003年09月02日(火) |
「考えることで楽になろう」 |
これだけ「散歩主義」を空けたのは、はじめてです。 いろいろと忙しくて、ここに書く時間が、ゴザンスの記事や投稿、それとBlogのほうにとられていました。
で、京都は9月の今頃、真夏になりました。大阪なんかもこの夏いちばんの暑さです。とにかく暑い。犬も猫もこれではたまらない。特に外の連中はみんなダウンしてます。
今、読み終えた本があります。藤野美奈子さんが哲学者の西 研さんの協力のもと、書かれた「考えることで楽になろう」。 「考える」ことはほんとに大事です。つまずいたり傷ついたり、あるいはその逆の事も、「考える」ことでほんとうに楽になります。「楽」ということは回避できるということと、問題の本質に気がつく、ということです。
とくにweb上の言語は「角がたちやすい」といいます。匿名ということがあまりに生々しい感情を引き起こす言葉をまきちらしているのかもしれません。 だからこそ、「考える」。 考える事を放棄すると、必ず苦しくなる。そんな気がしてこの本を何気なしによみだしたのでした。
藤野さんが(彼女は漫画家です)西さんに質問するかたちの構成になっています。 コンテンツの大筋はこんな風。 ■他人の目が気になって仕方がない■親しい友人に心を閉ざしてしまった■「見かけが大事」って?■カラオケでドキドキ■嫉妬■深く傷ついたとき■自分の気持ちをがまんしてしまうということ■母親とのこと■失恋
こういうことをひとつひとつ、考えていくわけです。 「考える」ことには西さんが六つのメソッドを用意してくれていますが、簡単に言うと「感じて、納得して、態度を決める」ということ。 藤野さんはこのラインに沿って、自らの悩みを「考えて」いきます。 そして出された「態度」について西さんからのアドバイスが続きます。
こういう作業は、どうなんだろう、友達との会話のなかでは無理かもしれませんね。 自分のなかにぐいっと踏み込んでいくわけだから。
内容の一つだけを紹介すると 例えば「嫉妬」。『人の欲望は可能性のない所には流れない』 だから『無力感が嫉妬の苦しみの核心』。 この前後にとても丁寧なアドバイスと、自分を見つめるできるだけ正確な記述があるわけです。 各章の掘り下げは、見かけとはうらはらに、かなり深いです。読み応えがあります。
大人であれば当然、と思われがちなことだけれど案外そうでもないんじゃないでしょうか。自分が傷ついている、と感じているかた、あるいは傷つけたかも、と気にしている方にはかなり、参考になるかもしれません。 ぼくとしては中学生や高校生の教材としてもいいんじゃないかと思ったほどです。 とにかく読みやすく、優しいですよ。
『考えることで楽になろう』 藤野美奈子・協力・西研 メディアファクトリー
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