梅雨に入った途端にいい天気が続くというのが、ここ数年の傾向のように感じる。それでもやはり梅雨は梅雨なのであって、雨が降る時はじくじくと二日も三日も降り続く。
そんな雨降りでも老犬ハナは頻繁に外に出たがる。室内でも排泄できるのだけれど、必ず外に出たがるのだ。下肢が弱っていて踏ん張りが効かなくなってきて、いつも腰を支えてあげるようになった。
晴れの日は問題ないのだが、雨の日に課題ができた。カッパが嫌いなハナに傘をさしかけて歩いていると、どうしても傘を地面に置かないと腰を支えることができない。 最近ではどこで停まるかわからない。例えば道路を横断中に立ち往生することが増えだした。16キログラムの体だから、ひょいっと抱きかかえることはできるのだけれど、どうにも傘が邪魔だ。両手が空いていないと、排泄の処理だって手間取る。車にも何度かフォンを鳴らされたし。
そこでカッパの上下を新調して、それを傘に替えようと思った。けれど、考えてみるとルーティーンの時間以外にも突然、外に出たがることが多くカッパをいちいち着こんでいては時間がかかる。 そこでポンチョを買うことにした。
さらにポンチョを羽織るのも面倒な時や小雨の時は、レイン・ハットだけを被ってでることにした。
で、実はこのレイン・ハットは父親の遺品である。 若い頃から山歩きが好きで、老いてからも散歩が大好きだった父のもの。亡くなって半年後に母親から手渡された。
クローゼットの奧にたたんでしまっていたのを、今日、玄関横のフックにかけた。ハナの散歩用のリードや鞄と一緒に。 夜、ちょっと被ってみた。サイズがぴったりだった。
あとは晴れてる間にハナのカッパを買おう。慣れてもらわないと。
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