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■ ある物語
昔々
お釈迦様が 印度の或る村に立ち寄った時のこと
ひとりの女が 涙ながらに近付いて
お釈迦様なら
死んだ私の赤ん坊を生き返らせる 仙薬の作り方をご存じでしょう
どうか私に教えて下さい
と
気も狂わんばかりに嘆願したという
お釈迦様は静かに
では薬を作ってあげよう
先ず村の中で 一度も赤ん坊が死んだことのない家の 瓶の水を取ってきなさい
と言った
女は一日中村を回り 瓶の水を探し求めたが 赤ん坊が死んだことのない家は ひとつも見つからなかった
何件も何件も家を回り
いつしか女は 自分と同じように 苦しみながら生きている
そんな人々がいることに気付いた
悲しみが 消えることはないのだけれど
女は
2004年12月09日(木)
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