スナックおのれ
毛。



 人、1人。

中原中也の詩集を買いました。
 「よごれちまつたかなしみに」とか「ゆあーんゆよーんゆあゆよーん」の人です。昔の人と現代に生きる人の精神年齢を比べると、否が応にも精神年齢若年齢化が見えてきます。中原中也は享年30歳。よくよく考えてみると群雄割拠、否、文豪割拠(造語)の時代の人々には、若死にが多いです。かといって、当時の平均死亡年齢がおそらく60歳とかでしょうから、中原中也で言えば、人生の半分で死んだということになります。いまでいうと45歳くらいですか・・・。
 さて、中の詩をパラパラめくってみますと、非常に孤独。正岡子規まではいかないけれど、精神の孤独さを感じます。ちゃいろーい感じです。なんで、そんなになったかは巻末についてた年譜をきちんとよまなければ、わかりません。まだ読んでません!
 そういえば、今日の朝まで友人がはるばる山形くんだりから宿泊に来ていました。彼女が帰って、我が家に本来のカタチがよみがえってきたわけですが、人1人いなくなっただけで、なぜこうもガランとするものなのか。148CMしかない身長なんて、いたかいないかわからないくらいなのに(嘘)。人1人の存在感の大きさに、少し驚きました。
 中原中也は、かわいい盛りの息子を亡くし、それから床に臥すようになったと作者説明に書いてありました。こんな詩を書く人が、どんな気持ちになったのか、あまりに無残で想像することがはばかれました。

2002年03月25日(月)
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