スナックおのれ
毛。



 松尾スズキへ告ぐ。

だるーい本を読んでいます。「ぬるい地獄の歩き方」(?)と言います。松尾スズキという、巷では有名な死んだ魚の目のおっさんが書いています。ボスの一番最初のCMにでてました。「あいつ、けっこう強いよ」と言って、バタリと倒れたあの人です。そうです、あの人が松尾スズキです。意外な事に、最近は「突入せよ!あさま山荘」にでてるみたいです。なんだか、不思議な行動をするイイトシコイタおっさんです。

おっさんは、大人計画と言うこれまたワケのわからないアングラ劇集団のボスをしています。おっさんは、ボスであり、脚本家であり、演出家であり、俳優でもあります。おっさん自身は、だるーい芝居をします。でも、芝居の内容は近親相姦やカタワ、なんか世の中のいやーなところばっかりに焦点をしぼった、とてもイヤーなものです。でも、おっさんの劇団にはそれ相応にファンと言ったものがついていて、よく、首にくさりをまいた女とかいます。間違ってるなあ、と思いますが、それは個人の自由ですから。

さて、そんなおっさんは小銭を稼ぐのが上手です。雑誌にコラムやらエッセイと表して、連載を持っています。これがなかなかのもんで、おっさん、文章、おもしろいよ。愉快だよ。だてに死んだ魚の目じゃないよ。ただね、おっさん。「ぬるい地獄の歩き方」のほとんどはインタヴューで、しかもその相手のほとんどが、劇団関係の人。おいおい、おっさん、もっと対決しようや。冒険しようや。“いじめられっこ、世にはばかる”が本のコンセプトなら、いっそのこと、明るい世界の人と接して、辛口チェックでいこうや。

おっさん、私ら、影の住民は世間に憧れていかないと、生きていけませんよ。
なめるように羨ましがって。

2002年05月16日(木)
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