
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
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2025年06月13日(金) ■ |
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SPARKS JAPAN TOUR 2025 |
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SPARKS JAPAN TOUR 2025@EX THEATER ROPPONGI
SPARKS! MAD! SPARKS! うわーん我らSuburban Homeboysよ〜!😭 こっからJansport Backpackへの流れ〜! いや全部が素晴らしかった〜!
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Jun 14, 2025 at 2:24
いやもうさ……ほんと「愛され続けて半世紀」、大昔の曲から最新作のどれもがクラッシックで瑞々しくて、なんなの! 元気でいて!
ラッセルもいってたけど、何しろスタジオアルバムは28枚ある。お馴染みの曲あり、レア曲あり、最近になって大ヒットを飛ばした(ファンの間ではずっとお馴染みの名曲だけどな!)大昔の曲ありと、レパートリーは盛り沢山。今回はセットリストの1/4、5曲が最新作『MAD!』からのナンバー。これがまー盛り上がる盛り上がる。いつでも最新型のスパークス!
オープニングにぴったりの「So May We Start」からショウはスタート。ラッセルが「ラッセルです、ロンです、スパークスです。行きましょう!」と日本語で挨拶する最高の滑り出し。50年分のレパートリーはめちゃめちゃ多彩。グラム、ニューウェイヴ、エレポップ、ミニマル……その幅広さに対応するバンドにも唸る。演奏は勿論ピカイチ。でも演奏しないでいいパートもまあまあある訳ですよ、シンセのリフとドラムだけで展開する曲も多いので。そのときの彼らの仕事は唄ったり踊ったりフロアを煽ったりすることなのですが、それらがどれも最高。特にコーラス! もやはクワイア! 美しい響きはまるで賛美歌のよう。上手側のギター、イーライのキャラ立ちもすごくてな。左利き用のギターを右で弾き、ハーロドック調のソロをバリバリ弾き、その柳腰で舞いフロアを煽る。森岡賢のようだった。夢に出そう。
日本がこのツアーのワールドプレミアだったので、衣裳も初披露。ラッセルのスーツは和柄のパターンと台湾花布のパターン、それぞれ青と赤が基調のもので、全部で4着くらいあったみたい。これは日本公演に合わせてなのか、このあとのツアーもこれでいくのか気になるところ。ロンはお馴染みシックな黒の上下。アンコールでは松竹映画のTシャツに着替えて出てきました。兄は静かにエレピのリフを弾き続け、弟はステージを端から端迄動きまわって唄い踊る。そしてどちらも(そう、兄も!)手をふったりスマホを構えているオーディエンスのことをちゃんと見ていて、しっかり応えているのです。検索すると「こっち見てくれた!」という喜びと共にカメラ目線の画像をあげているひとの多いこと。曲間に名前呼ばれると「ん?」みたく寄っていったり顔を向けたりしてる。
ステージ上にもフロアにも笑顔が溢れ、イントロが鳴り響く度に歓声が上がり、感極まったり涙ぐんだり。前述したように個人的にうわーーー(泣)となったのは「Suburban Homeboy」〜「Jansport Backpack」の流れ。郊外住まいの男の子が! セックスのことばっか考えてて! 涙の海に溺れて! 彼女は去っていくんですよ!!! 勝手に繋げてしまいましたがドラマティック極まりないじゃないですか!!! 曲調にしても軽快なリフに載せてディレイとタメのライムをかますロン兄、美声で唄いあげるラッセル、手を振り手を叩くオーディエンス、そう、殆どずっと手拍子するんで手を振るタイミングも難しい。ステージのハッピーな空気に反して兄弟も観客もやることいっぱいでたいへんなんですよ(笑)。スパークスのライヴに手拍子は不可欠よね…叩いちゃうのよね……。毎回書いてる気がするが、終わってみれば掌パンパンなんですよ。
曲毎にしっかり水を飲み、次にやる曲について話してくれるラッセル。自身のコンディショニングは勿論、フロア側にも休む時間与えてくれて有難うという思い(笑)。どれだったか、ラッセルが曲のタイトルど忘れしたところがあってロンに聞きに行った場面があったんだけど、口を隠して耳元でこそっと教えてあげた兄が「やれやれ」みたいなみたいな顔をして見せたのがかわいかった。メンバー紹介では弟が兄を「This is すごい」「ビッグブラザー」と呼び、ちょっと後ろ目に立っていた兄の背中を押して前方追いやる場面も。演奏中はクールに鍵盤を弾き続ける兄が、このときばかりは感慨深げな顔になってお辞儀をしていたのにジーン。
そう、ステージ上のロン兄は、演奏はマシーンのようにクールに、自分のヴォーカルやダンスを披露する場面ではニヤリとしてと、ロンというキャラクターを演じているようなところがあるんだけど、ときどき「人間ロン」が顔を出す場面があるんですよね。「All That」でオーディエンスがスマホライトをかざして揺らしたとき、その光景を眺め乍ら演奏するロン兄の表情には「人間ロン」が滲み出ていたようにも感じました。それにしてもこの場面は本当に美しかった。途中で振り返ってみたら、フロアから2階席迄蛍の海みたいに輝いててさ……そしてステージに向き直ってみれば、舞台袖にいたスタッフたちがフロアに合わせて手を振ってて。こんな平和で幸福な場所があるかー! この平和と幸福が世界に拡がればいいのにー! とスケールのデカい願いを抱いてしまいましたよ……。
帰りに入った中華料理店にはスパークス帰りの客がいっぱい。聞こえてくるのは「オープニングが『アネット』の曲(「So May We Start」)でさ、俺あの映画大好きでさ! うれしかった〜」「終わるのが寂しかった!」「ずっと聴ける、3時間くらいやってほしかった」「それな」「でも無理させられない」「ホントすごいよね、70代にはとてもとても」「お兄ちゃんなんか再来月80よ」「ラッセル動けるのもすごいけどあの声はホントすごい。なんであんな声ずっと出せるの?」……ウチらも同じようなことずっと話してましたけど。愛されてる。いつか別れが来るのは知ってる。でもまだまだ元気でいてほしい。ラッセルは次回の来日をベリベリスーンといってくれた。待ってる。
tweet拝借、シェア有難うございます! ----- setlist(setlist.fm)
01. So May We Start 02. Do Things My Own Way 03. Reinforcements 04. Academy Award Performance 05. Goofing Off 06. Beat the Clock 07. Please Don’t Fuck Up My World 08. Running Up A Tab At The Hotel For The Fab 09. Suburban Homeboy (Ron version) 10. All You Ever Think About Is Sex 11. Drowned in a Sea of Tears 12. Jansport Backpack 13. Music That You Can Dance To 14. When Do I Get to Sing "My Way" 15. The Number One Song in Heaven (Ron intro) 16. This Town Ain't Big Enough For Both Of Us 17. Whippings and Apologies 18. Lord Have Mercy encore: 19. The Girl Is Crying in Her Latte 20. All That -----
有難う有難う。ステージから見た「All That」の動画を上げてくれてます。綺麗(涙)
・スパークスが2025年6月、『MAD!』ワールド・ツアーを日本から開始。日本への想いを語る│Yahoo!ニュース 「あらゆる口実を見つけて日本に来ようとしているんだ」って。前回の来日くらいから日本のクリエイターとのコラボグッズが出ているし、公認グッズも元々はファン発信だったもの。個人で招聘した岸野社長に始まり、日本のスパークスファンの「好き」の気持ちと行動力が、バンド側にちゃんと伝わっているのが素晴らしい。制作側もしっかりシーンを見ているし、いい関係ですよね。 インタヴュアーは安心と信頼の山崎智之。ロン兄から「『オーディション』や『殺し屋1』が大好き」のコメント引き出してくれて有難う〜
余談。昔の職場の社長が来ててヒッとなる。しかしそのひと「ブリティッシュロックがいちばん、アメリカのバンドなんか聴きませーん」とかぬかしてたイギリス人なんだけど、スパークスは聴くんだな…そんでやっぱスパークスってイギリスで愛されてるんだな……と妙なところで再認識。50年やってきて最新作がキャリアハイの全英2位だもの。確定2日前くらい迄は1位だったんだよねー惜しい! でもThis is すごい!(©ラッセル)すごいよスパークス!
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