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| 2026年04月29日(水) ■ |
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| 『ソング・サング・ブルー/Song Sung Blue』 |
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『ソング・サング・ブルー/Song Sung Blue』@シネクイント スクリーン1
観てきた! エディほんと全然似てなかったけど仕草はかなり寄せてたしすごいいい役回りだったしパールジャムの曲もシーンにぴったりだったし、エンドロールではニール・ダイヤモンドと一緒に謝辞も! そんで音楽は救命具になるってエディが常日頃いってることだよね…😭『ソング・サング・ブルー』
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 29, 2026 at 19:44
日本語表記だとニール・ダイアモンドみたいですね。ずっとダイヤと書いていた。
映画館で予告編は見てたんですが「へえ、実話なんだ。ヒュー・ジャックマンの髪型が時代を感じさせるなあ、70年代くらいのお話かな?」くらいの印象だったのです。そこへ「エディ・ヴェダー来日のタイミングで公開されるなんて」と今作を紹介している方のツイートが流れてきて、初めてエディ(の役)が出てくると知り、慌ててチェック。SNSのいいとこ〜! 有難う有難う。
その紹介されていた内容というのが、「『Vitalogy』ツアーのとき、エディがオープニングアクトを依頼して…」というもの。そこで「え、90年代の話なの?」と混乱。パールジャムの『Vitalogy』ツアーは1995年なのです。改めて調べてみると、米ウィスコンシン州ミルウォーキーで1989年から2006年迄活動していた、ニール・ダイアモンドのトリビュートバンドであるライトニング・アンド・サンダーの物語だったことがわかりました。
彼らは所謂“歌マネ”エンターテイナー。遊園地やイヴェント会場で、それぞれ別のアーティストをカヴァーしていたマイクとクレアが出会い意気投合、ライトニング・アンド・サンダーと名乗り活動を始めます。マイクがライトニング、クレアがサンダー。歌マネアーティスト仲間に声を掛けバンドを結成、衣裳やヘアスタイルもニールを踏襲し、オリジナルへの愛情溢れるパフォーマンスが評判に。彼らは地元の人気者になっていきます。そんなある日、クレアが悲劇に襲われます。
こうだったらいいのに、という脚色が若干あります。これもある種のファクション(ファクト+フィクション)。クィーンの『ボヘミアン・ラプソディ』がいい例ですが、伝記映画ではよくある手法です。しかしそんな脚色は些細なことだと思わせられる程、マイクとクレアの歩んだ道は波瀾万丈。映画では20年弱の出来事を2時間ちょっとに圧縮しているので、展開も早くそして濃い。次から次へと幸福が舞い降り、次から次へと地獄に突き落とされます。
ベトナム戦争、ステップファミリー、医療保険、アルコールに処方薬物依存とアメリカ現代史の影をなぞるように生きるふたり。それぞれ副業を持ち、生活費をやりくりし、ヤジや乱闘もあるような会場で演奏することもある。それでも彼らは音楽を愛し抜くことで、何度でも人生を取り戻す。トラウマと向き合い、依存と戦い続け、新しい家族と信頼を築く。再起のきっかけとなったタイレストランのオーナーとの交流に象徴されるように、音楽が生きる支えになることを見せてくれるのです。
歌マネエンターテイナーは、オリジナルに忠実であり乍ら、オリジナルとは別の人生を生きる。バンドに参加する50代のバディ・ホリー、素敵だったな。彼は20代で亡くなったバディのその後を生きた。ガレージで練習するバンドを怪訝な顔で見に来ていた近所のおばあちゃんが、最後のコンサート会場にいるという演出も粋。チラッと映るだけなんだけど、「あっ、あのおばあちゃん!」と胸がいっぱいになりました。生活と共にある音楽、地元の人々に愛される音楽。演奏する側も聴く側も、いつでも傍に音楽があるのです。
ヒュー・ジャックマンもケイト・ハドソンも素晴らしかった。歌唱も本人たち! ジャックマンの歌唱力は他作品で拝聴しており知っていましたが、ハドソンの歌もめちゃソウルフル。よかった……ライヴでのパワフルな歌唱、葬儀での独唱。どちらも強く心に残りました。そしてエディのパートですが、めちゃくちゃいいエピソードでした。そもそもはこの映画がつくられるきっかけとなった同名のドキュメンタリー映画で、ニールの楽曲の使用許諾に協力したのがエディだったそうです。エディはかつて「ロックンロールは俺にロープをくれた。首を括るためではなく、しがみつくためのロープを」と話していました。最近のインタヴューでも「音楽は救命具になる」と発言しています。使用されたパールジャムの楽曲は「Alive」でした。
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・The true story behind 'Song Sung Blue,' about Lightning & Thunder┃Milwaukee Journal Sentinel - Milwaukee and Wisconsin breaking news and investigations 映画公開にあたり、ライトニング・アンド・サンダーの活動、マイクとクレアが辿った人生について書かれた記事。地元紙だけあって詳しい。クレアは今でも唄っています。
余談。ニールの「Sweet Caroline」を知ったのは2019年でした。 ・MANICS、Rugby World Cup 2019を行く 「マニックスじゃなくて結婚式用の選曲だよ!」とジェイムズが唄い出したら、私の後ろにいたひとが「うお、『Sweet Caroline』じゃん!」と一緒に唄いだしたのです。
「スウィート・キャロライン」はラグビーをはじめ、野球会場でも唄われるアンセムなのだそう。という訳でラグビーファンもマニックスファンも『ソング・サング・ブルー』を観るといい〜。本編ではマイクが「『スウィート・キャロライン』意外にもニールにはいい曲が沢山あるんだ!」って唄うの渋るんだけど、いいものはいいんだよ! と周りに勧められ最終的にはレパートリーに入れるのでした(にっこり)。
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| 2026年04月20日(月) ■ |
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| 『AN EVENING WITH EDDIE VEDDER』 |
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『AN EVENING WITH EDDIE VEDDER』@東京ガーデンシアター
ずっとnice peopleでいられるよう私もがんばる エディ来てくれて有難う! #EddieVedder
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 21, 2026 at 1:35
野球観戦旅行(1、2)から一年、エディ・ヴェダーが再び日本にやってきました。今度こそツアー! 2003年のPearl Jam名古屋公演以来、実に23年ぶりにライヴでエディの歌を聴くことが出来ました。
今年に入って突然ソロでの来日がアナウンスされ本当に驚いたのですが、マット・キャメロンの脱退により現在PJは開店休業中。エディひとりなら動きやすいのかも知れません。しかし欧米に比べ格段にPJ人気がない日本(好きなひとは徹底的にずっと好きなんだけどね……)、キャパ8000のガーデンシアターが埋まるのか? という不安もありました。実際チケットは即完とはいかず、こんな記事も。 ・パール・ジャムのエディ・ヴェダー「奇跡のソロ初来日」今こそ観るべき5つの理由┃Rolling Stone Japan 擦れたファンなので「ああ、テコ入れだ……」と思う訳ですが、いやいやこれで興味を持つひとがいれば! めちゃいい記事でした!
他の会場も行きたかったけど、23年も経つと仕事的にも体調的にもあまり動けず(泣)東京公演一択に。物販開始時間前に会場に着きました。
やっと落ち着いて振り返れる…(GW進行🫠)こんなでっかいサイネージでエディがーー こんなことまたあるんだろうか、あってくれ
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 25, 2026 at 3:45
そんでこれ、日本のためにつくってくれた装飾なのよなーー こんなことまたあるんだろうか、あってくれ #EddieVedder
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 25, 2026 at 3:49
それにしても……様子は伝わってきていましたが、本当に海外勢率が高い。それを見越してかグッズもTシャツのサイズは4Lまであるし、海外から来たひとが日本のお土産として買うことを視野に入れたであろうものが多い。東京公演前日のポップアップストアでは限定で浴衣も売られていたそうです。マチ付きのデッカいトートバッグもあって(わかってんな)、皆さんそれに買ったものをもりもり詰めていく。出口にサッカー台がありました(笑)。
Sがラス1(もうこのサンプルのみです!といわれ)だったので勢いで…悔いなし! #EddieVedder
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 21, 2026 at 1:48
スカジャンは一着持っときたいなーと常々思っていたので、今がそのとき! それにしても物販オープンして間もないのにどんどん売り切れていきビビる。早めに行ってよかった……お箸とお守り(ピック入り)も買いました。だるまステッカーはMIOさんの(笑)。
当日券ありでしたが会場はほぼ埋まってました。リアルで(エディと)PJファンをこんなに見ること自体23年ぶり(泣)。隣の席がお父さんと中学生くらいの男の子で、開演前からお父さんが盛り上がってて、開演したらキャーキャーいってて(お父さんがな)微笑ましかった。お子さんも楽しそうにしててよかったです。
そんなこんなでエディが出てきただけでもう泣いてましたが、その涙が引っ込むくらいガタイのいい海外勢に遮られ、途中から視界を確保するのに必死。泣いてるどころではなくなった。でも泣いてた。「Elderly Woman Behind the Counter in a Small Town」のHelloを、「You've Got to Hide Your Love Away」のHeyを、エディと一緒に唄える日が来るなんて! 「Wishlist」の歌詞には東京がリスト入り! 予想外だったのは「I Am Mine」がおさるのパンチくんに捧げられたことでしょうか。これは斜め上過ぎた。市川市動植物園迄見に行って(いつの間に)感銘を受けたらしい。パンチくんの知名度すごいな。
ギターテックのサイモンと1曲演奏した以外は全て独演。ギター(A/G)やマンドリンの弾き語りで、リズム楽器としてトランクをキック使いするバスキングスタイルです。曲によりブルースハープやタンバリンも使用。そうそう、ハープをネックホルダーに装着するとき帽子を被りなおすんだけど、その都度くるりんぱ(り、竜ちゃん!)やってたのウケた。ていうかギターうめーな(失礼)……バンドにはマイク・マクレディとストーン・ゴッサードという強者ギタリストがいることもあり、エディのギターをじっくり聴ける機会ってあまりないのでね。そして何より、声のコンディションがめちゃくちゃよかった。今回のツアーに向けてしっかり準備してくれていたのだなあ。
観客の集中度も高く、これだけ大きな会場でこんなにも親密な空気がつくれるのか……と感動。まるでエディのホームパーティーに招かれたような気持ちになれたのです。観客ひとりひとりに語りかけてくるかのような歌と演奏。エディと観客双方の大きな愛が伝わる時間と空間でした。まさに“An Evening With Eddie Vedder”。個人的にはこのセット、クリス・コーネルの『Acoustic Songbook Tour』を連想しました。
カンペを見乍ら日本語でMCも。伝えたいことを、いる場所の言語で伝えようとしてくれる誠実さに心を打たれました。英語のMCはうっすらとしか聴き取れなかったけど、「村田沙耶香の『地球星人』、素晴らしい」とか(見えなかったけど前列のお客さんに本を配っていたらしい)、「Elderly Woman」やってー! の声にさっきやったけど……と戸惑ったりとあまりにもエディなあれこれにこちらもニコニコ。ユーモアを交え楽しい雰囲気だったけど、終盤のシリアスな言葉には感銘を受けました。
この世には2種類の人間がいる。nice peopleか、not nice peopleだ。 今回のツアー会場には、nice peopleばかりいるように見える。 nice peopleが沢山いれば、not nice peopleも変わるかもしれない。 そこに希望がある。 そして、nice peopleはnice personに投票にするはずだ。
23年前の来日はイラク戦争が始まる直前。エディは日本語で「ひとつだけいいたいことは、戦争反対」と語りました。今の社会情勢に心を痛め、日々を不安に過ごしているひとは多くいます。それでも自分たちに出来ることがある、と励まされた思いでした。今回のツアーでは演奏されなかったけど(ジェフ・アメンの作詞作曲だものね)、PJの「Low Light」の一節が思い浮かびました。
I need the light I'll find my way from wrong, what's real? Your dream I see
エディの歌は、「心の中に灯りがある」と感じさせてくれる。これからも数々の困難に見舞われるだろう、それでも“nice people”でいられるように、力を尽くそう。そう思えた夜でした。
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setlist(タイトルのみ表記はPJの楽曲)
01. Brain Damage (Pink Floyd) ((Partial) (>)) 02. Sometimes 03. Keep Me in Your Heart (Warren Zevon) 04. Elderly Woman Behind the Counter in a Small Town 05. You've Got to Hide Your Love Away(The Beatles) 06. Parting Ways 07. Wishlist 08. I Am Mine 09. No Ceiling (『Into the Wild』) 10. Far Behind (『Into the Wild』) 11. Rise (『Into the Wild』) 12. Better Man 13. Save It for Later (The Beat) 14. Immortality 15. Just Breathe 16. Corduroy 17. Song of Good Hope (Glen Hansard) (with Ed's guitar tech Simon Good on acoustic guitar) 18. Long Way (with playback(要はカラオケです・笑)) (『Earthling』) 19. Lukin 20. Porch encore1: 21. I Won't Back Down (Tom Petty) 22. Hard Sun (Indio) encore2: 23. Forever Young (Bob Dylan) 24. Rockin' in the Free World (Neil Young)
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絶対また来てね!
ツイート拝借(シェア有難うございます)、今回のツアーで演奏された曲一覧。京都ではNINの「Hurt」やったのよね、やっぱ東京以外も行きたかった(泣)
・エディ・ヴェダー初のソロ来日公演レポ:未来に希望をつなぐ意義深い旅┃uDiscoverMusic 「こういう混沌とした時期に自分の傍に置いている曲を歌いたい。音楽って時として救命着みたいな役割を果たして命を守ってくれるからね」 PJといえばの新谷洋子さんのレポート
・パール・ジャムのエディ・ヴェダーが語る、難病の子供たちを救うための闘い┃Rolling Stone Japan エディとジル・ヴェダーが共同設立した表皮水疱症(EB)研究支援団体について。今ツアーで販売されたサイン入りポスターの売り上げは、全額この団体に寄付されます。エディのやることはいつでも筋が通ってる
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| 2026年04月18日(土) ■ |
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| 小林建樹 ワンマンライブツアー2026『熱中』 |
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小林建樹 ワンマンライブツアー2026『熱中』@Com.Cafe 音倉
何故自分が長年このひとの音楽を必要としているかの気付きがあったな…今頃? そして今のご時世ますますその思いは強くなるのだった。小林さん、帰ってきてくれて本当に有難う
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 19, 2026 at 1:09
無意識の部分をズバッと自覚させられました。そういう怖いとこあるこのひと。
25年ぶりの来日でライヴ体験は初めてだったJ. Robbinsと、23年ぶりに来日公演を行ったEddie Vedderという自分内US二大巨頭に挟まれた日程での小林さんのライヴだったもので、脳の容量が追いつかず。十日以上経って思い出せるところをメモ。
・折々のことば:3595(2026年3月12日掲載)鷲田清一:朝日新聞 人間は、死と不幸と無知とを癒(いや)すことができなかったので、幸福になるために、それらのことについて考えないことにした(パスカル)
・東日本大震災15年にあたって、新聞の社説に……といってた記事、これですね ・朝日新聞購読者なんだー、私も私も、とうれしくなったりして ・ぽつりと「僕も被災者だし」。いつも詳細は語らないけど、阪神大震災のことはずっと消えることはないのだろう ・ご本人の話術もあって楽しい雰囲気ではあるのだが、終始痛みに満ちたライヴだったように思う ・「僕の歌詞はどうやっても最後はネガティヴに落ち着く」っていってました ・そして傷を癒そうとしなくてもよくて、傷と共生していけばよいという話をしていた ・“つまずき転ぶのはいやなんだけど仕方ない”、か ・傷と共生していくために私は小林さんの音楽を必要としている。これはもう認めざるを得ない ・この日の「スクリーム」は殊更堪えました。「祈り」と共にスタンダードになりつつある
・最後につくる曲は決めてあるって話 ・ドキッとする。こういうことさらっといいますよねこのひと ・で、新曲「はんせいき」。タイトルコールの時点では「半世紀」かと思い、聴き進めていくうちにどうやら「半生記」と掛けているようだと気づく。セットリストが発表になったら表記もわかるでしょう、どう書くのかな
・今回は「練習してない、敢えてしなかった」とのこと ・という割に声出てたなー! 絶好調のコンディションに感じました
・気づけば「雨」が入っている歌詞が多い、の話 ・そっから集めたかはわからないけど確かにこの日演奏された曲には「雨」のワードが出るわ出るわ ・ああ、これも、そうだこれもだ! というのが続いたなー
・作曲してくれたりアレンジしてくれたりするAIの話 ・自分としては全然ありだと思うんだけど。プロンプトで伝えて出来上がった曲を聴いて、自分の好みかというと…… ・アレンジもすっごく格好よくなる。自分の曲を読み込んでAIにアレンジしてもらうと、K-POPみたいにかっこよくなるんですよ! もうビックリしちゃって ・これも、これもってなっちゃって、課金して、気づけばすごい時間やってて ・今回のツアータイトル、“熱中”ですなあ ・音楽に夢中で日が暮れるひとだろうなと思ってたけど、実際そうだったか、そうですよねー ・どれも格好よくなる! の最後に「まあ、元の曲がいいからね」 ・久しぶりに自画自賛来ました! と思いつつも真顔で頷く。ですよねー
・日常の話もぽろぽろ ・最近ぼんやりしているの話 ・手の甲にクリームを載せて塗っていく話、ピアニストー! と思うなど ・クリーム塗ってすぐ鍵盤やパソコンのキーボード触るとべたべたになっちゃうからだそうです ・で、手の甲で顔を塗ったら視界が真っ白に ・眼鏡をかけたままだったそうです。落語か ・スクワットしたりふくらはぎトレーニングしたりしてるそうです ・あと「餃子」ってメモ残ってるけどなんだったっけ…最後の晩餐で食べたいものだっけか……自分の脳のメモリのなさよ…配信で復習するか……
セットリストはツアー終了後転載予定)
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(20260519追記) setlist(2026 春ワンマン☆ ご覧いただき ありがとうございました!┃takeki.netより)
01. 絵になる大人(『曖昧な引力』) 02. 6月のマーチ(『Window』) 03. 満月(『曖昧な引力』) 04. String(『曖昧な引力』) 05. Sweet Rendez-Vous(『曖昧な引力』) 06. 天気雨(新曲) 07. 不思議な夜(『Rare』) 08. あおいだ空(『Rope』) 09. ある場所にて(『Music Man』) 10. 早春(『Blossom』) 11. 祈り(『Rare』) (半世紀/新曲、ワンコーラス) 12. Spider(『Emotion』) 13. ヘキサムーン(『Music Man』) 14. アンブレラ(『Gift』) 15. Scream(『Blossom』) encore 16. Pain(新曲) 17. 歳ヲとること(『曖昧な引力』)
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| 2026年04月13日(月) ■ |
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| J. ROBBINS (band) Japan Tour 2026 with STORM OF VOID |
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J. ROBBINS (band) Japan Tour 2026 with STORM OF VOID@LIVE HOUSE FEVER
む、胸がいっぱい😭
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 14, 2026 at 0:56
from Washington DC! J. Robbinsを観られる日が来るとは……25年ぶりの来日公演だそうです。ツアー帯同はSTORM OF VOID、最終日の本日はそれに加えDIRT COPYにtoddleが出るという何これてんこ盛り過ぎて熱が出そうってなフォーマンです。ワンマンツーマンスリーマンは聞くけどフォーマンっていい方あるんだろうか。
バンドもスタッフも皆さん流石で慣れてらっしゃる、転換が早い。そしてサクサク進む。しかし内容はめちゃくちゃ充実してて、だいたい1バンド30〜45分ってところなのに満足度が高い。あまりにもサクサク進むので発表されていたタイムテーブルより進行が早いよ? サクサクにも程が? と思っていたら、近くにいたひとが関係者だったらしく「Jに少しでも沢山演奏してほしくて、皆で話し合ってちょっとずつ演奏時間を譲ったんだって」と話していた。そうなの……? という訳で当初のタイムテーブルよりJは20分くらい長くやってくれました。泣く。
・toddle(vo/g:田渕ひさ子、vo/g:小林愛、b:江崎典利/drs:山��聖之) 久々。サポートのドラム、見えないけどいい音だなー誰かなーと思っていたら、近年mouse on the keysのサポートもしていた山��さんだったそうです。だから帰るとき出口でmotkのフライヤー配ってたのか。 キレキレのギター×2、ゴリゴリのベース、爽やかな歌声とハモリと緩いMC。絶妙な緊張と緩和です。好き〜。 田渕「今日のメンツ、ね、ね、凄過ぎますよね……。出番が最初ってのはいい。終わったらもうあとは心置きなく楽しめる」 小林「ね、やばいやばい」 田渕「見てくださいよ、もう置いてあるけどあのアンプの数。本日レギュラーチューニングなの我々だけなんですよ、どんだけ低音出るか」 小林「旨いビールを呑みたいね」 田渕「低音(の振動)でビールに泡が立つ」 大ウケ。
・DIRT COPY(vo/g:SEIKI、g:RYUICHI、g:SHADOW、b:SHIMI、drs:SAKATA) DIRT COPY始動! SEIKIさんカムバー! フロアから「おかえりー」と声が飛んだとき、ちいさーい声で「そういうのいわないようにしてるんで」といいつつ照れくさそうにしてました。詩的な表現してましたね、「挟んでいた栞を探す」みたいな話。音楽活動から離れて、長いことSNSの更新も止まっていた。「ジョージからDMをもらって、いろんな思い出が甦って。Jが来るなんて、一緒にやれるなんて。これはもう、即決で出ると返事をして……」。その気合いたるや凄まじいものがありました。 足元にはゴリゴリのエフェクター。トリプリギターから放たれる刃物のようなリフ。そんであのヴォーカルな! ブランクを感じさせないあの声! 音源出す予定もあるので、というとフロアから悲鳴に近い歓声が。待ってるひと沢山いたんだよ!(泣)
・STORM OF VOID(vo/g:Stanley George Bodman、drs:Dairoku Seki、b:魚頭圭) 観るのはなんと9年ぶり、『War Inside You』のレコ発以来でした。うっそお、音源はずっと愛聴しているのでそんなに経ってたかという…ライヴの予定がなかなか合わなくてな……。 という訳で魚頭さんが参加している編成もお初です。フンガー、ベースが入ってますますヘヴィに! 地を這う8弦ギター! ドコドコ轟くドラムシェル! ビチビチ響くドラムスキン! Sunn O)))のアンプが唸る! ヘヴィネス! ドゥームネス! 奏でるはモフモフのふたりモフネス+1! 魚頭さんはヒゲはあるけどそんなにモフモフしてなくて、どちらかというとセミロン毛の爽やかさん。 ヴォーカルがある曲はそのときだけヌルッとゲストが入ってくる往年のQueens Of The Stone Ageスタイルなんですが、そこは変わってなかった。ジョージさんが上手側に目をやり無言で「今だよ」と合図を送るとJが出てきました。キエー! いや、知ってたけど。ツアー初日以降SNSで様子を探しまわっていたので一緒に「War Inside You」やるってのは知ってたけど! 実際出てこられるとアワアワする。Jの音、一音目であのギターだー! と思う心の準備をしていたのに、あの声だー! が先になった。夢か。 黒いシャツ、黒いパンツ、黒いリストバンド。楽器を持たずスタンドマイクで唄うJ、か、か、かっこよ……!!! そんでなんつうの、振る舞いが若い! めっちゃアグレッシヴに動く! ジャンプする! 1曲終わったJは余韻も残さずスッと帰っていった。そういうところもか、か、かっこよ……!!!(再) いやー……STORM OF VOIDのおかげで丸腰(丸腰いうな)のJを観られたよ。いやそれ以前にライヴでオリジナルヴォーカルの「War Inside You」を聴ける日が来るとは……。 「Into The Circle」ではまた反射でガッツポーズ(私が)。そんで終盤どの曲だったか、Deep Purpleの「Black Night」のリフを咬ましてた気がする。シビれる〜。「Black Night」、宮崎人には刷り込みがあるのです。MRTポスターバザールな! は〜某(もはや名前も書きたくない)のせいでここ数日Deep Purpleスマン…スマン……てな気分になってたけどいい思い出に上書きされたわ。
・J. ROBBINS (band)(vo/g:J. Robbins、drs:Peter Moffett 、b:Brooks Harlan) DCコアの重鎮が新代田にいる……! 皆さんご自身でサクサクセッティング、そういうところも格好いい。SNSで初日の動画見て「バスドラでけー」と思っていたけど、あれダイロクさんのドラムセットだったのな。キットの配置は変えていたのかもしれないけどほぼそのまま使ってたっぽい。どうりで…あれを使いこなせるってのがもうすごいし……。フロアも騒がずセッティングを見守るいい風景。近い、近いよ。Jって左手首にノイバウテンの一つ目人間のタトゥーがある〜とかちゃんと見える距離。てかルーツが謎。以前ジョージさんが「KyussもQOTSAもかなり早い時期にJに教えてもらって、こういうのも聴くんだと驚かされた」といっていたけど、本当にいろんなものを聴いているんだなあ。 で、今度こそ、一音目であのギターだー! となる。あのクッキリした、エッジが効いているのにジャリっとしたあれ! ガキャッとしたストローク(伝われ)! エモーショナルで、思慮深く、そして美メロの数々の楽曲。Burning Airlinesのナンバーも沢山やってくれてもうな……Jawboxの「Mirrorful」では“I don't believe”のシンガロング! 「Static」もやってくれた! これセトリになかったんじゃん? なのに!(泣) しかしソロの曲がいいんだよ……これがまた。Jは今がいちばん格好いいんだな。 Peterは件のダイロクさんのセットを軽々(に見えた)使いこなしていた。ニコニコする余裕もあるという……フロアからやたら「Peter I Love You!」の声が飛んでいた。Brooksはあまり見えなかったんだけど、見えたときはいつも笑顔で楽しそうに演奏してらっしゃった。皆さん涼しい顔してこういう演奏……? とビビり乍ら聴き入る。 着いてからちょっとは時間あったみたいだけど、オフ日なしの5連続公演。それでこのパワフルっぷり。この辺のツアーってオフ日設けないで一気にやるけど、ほんとタフよなー。そりゃアメリカの移動距離よりは全然チョロいかも知れないけどさ……最終日お疲れだったでしょうが、そんなことを感じさせない演奏でした。 思慮深いといえば、DCコア界隈のリスナーって一部を除いてすごい思慮深いイメージです。一部を除いてな。この日もお調子者がいたけど、周囲の思慮圧で抑え込んだ感じがした(笑)。JのセットリストはJが決めんだよ、指図すんなや。 見た目静かなんですよね。でも揃ってニコニコしてるし、目を輝かせてステージを見てる。静かなのであんま盛り上がってる感じがしなかったかもしれないけど、心の中はめちゃめちゃ盛り上がってます! 伝われ! この目の輝き、伝われ! と心の中で叫ぶ。 また来年ね〜といったらフロアから帰んないで、来週来て、毎週来てと声が飛びJ困り顔。また来てくれたらうれしい! ----- setlist (画像拝借。シェア有難うございます!) --- 01. Exquisite Corpse (J. Robbins/Basilisk) 02. Your Majesty (J. Robbins/Un-becoming) 03. Automaticity (J. Robbins/Basilisk) 04. Deception Island (J. Robbins/Basilisk) 05. Soldier on (J. Robbins/Un-becoming) 06. Old Soul (J. Robbins/Basilisk) 07. Un-becoming (J. Robbins/Un-becoming) 08. Sonder (J. Robbins/Basilisk) 09. Carnival (Burning Airlines/Mission: Control!) 10. Wheaton Calling (Burning Airlines/Mission: Control!) 11. Mirrorful (Jawbox/Jawbox) 12. Scissoring (Burning Airlines/Mission: Control!) 13. The Escape Engine (Burning Airlines/Mission: Control!) 14. Pacific 231 (Burning Airlines/Mission: Control!) 15. 3 Sisters (Burning Airlines/Mission: Control!) 16. Dear Leader (J. Robbins/Dear Leader) 17. A Ray Of Sunlight (J. Robbins/Basilisk) 18. Anodyne (J. Robbins/Un-becoming) 19. Abandoned Mansions (J. Robbins/Un-becoming) ----- セトリにないけどJawboxの「Static」もやってます! 他にもなんかやった気がする…その場で相談して決めてたのもあったみたいだし……。もお〜有難う有難う。
何度でもいう、有難うございました!!!!!
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魚頭さんのツイートによると、ここ数年Jのバンドが活発にツアーを行うようになったので「ここらでやれんじゃない?」とSOVがイマキンさんに提案し、今回の来日が実現したとのこと。
Channels以降Jが自身のスタジオでのエンジニア業をメインにしていたのは、少しでもカラムくんの傍にいる時間をつくるためだったのではないかと思う。勝手な想像だけど。
ぼそっと書くが、Jさんもジャネットさんもとても優しいひとで、東日本大震災のときはFacebook(当時は使っていた)にメッセージをくれた。少額乍ら毎月寄付を続けていたので憶えていてくれたようだった。カラムくんが亡くなったときも、Jさんはわざわざメールをくれた。亡くなったことを知らず、その月も寄付を送ったからだと思う。もういいよ、というだけで充分なのに、どんな経緯だったか迄報告してくれた。いつもは寄付を送るとジャネットさんから返事が来ていたのだけど、このときの彼女はとてもそんなことが出来る精神状態ではなかったのだろうと思う。ジャネットさんのFacebookはぱったりと止まり、再び更新が始まる迄長い時間がかかった。
今回の来日はジャネットさんも一緒だった。この日もステージ袖にいて、楽しそうに全てのバンドの演奏を聴き、スマホで撮影していた。すぐ近くで観ていたので、勇気を出して声を掛けてみようかな、と思ったけれど、やめておくことにした。悲しいことを思い出させてしまう。日本の思い出は楽しいことばかりで終わってほしかった。
・For Callum: Callum Z. Robbins, 1/27/2006 - 7/22/2020 「The present moment is all any of us can be sure of.」 Jさんはジブリの森美術館に行ったと話していた。日本に行くことが人生最大の夢の一つだった、『天空の城ラピュタ』がお気に入りだったというカラムくんも一緒だったのだろうと思う。 カラムくんは楽しかった思い出とともに、ずっとふたりとともにある。
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| 2026年04月11日(土) ■ |
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| ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』 |
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ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』@シアタートラム
集中力が全く切れない3時間。サボテンとは、幽霊とは、と今思い返すだけで涙が出そう。彼らはあの温室の植物たちのように邸宅に根を下ろし、いつまでもいつまでも何度でも何度でも年を越すのかな ケムリ研究室 no.5『サボテンの微笑み』
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 11, 2026 at 23:05
サボテンは赤堀さんだったのよ〜……タイトルロール! てかしゅ、主役では……? OiOiOi!
原案は岸田國士の『温室の前』。1927(昭和2)年の作品で、現在はパブリック・ドメインとして改訂も自由。青空文庫で読むことが出来る。 ・岸田國士 温室の前┃青空文庫
昭和初期、東京。父の遺した邸宅で暮らす兄と妹。兄は温室で植物を育て、妹は兄の世話をする。外の世界とあまり関わらないようにして生きることに、ふたりとも居心地の良さを感じているようでもある。しかし同時に、ふたりは外界へと出ていくことを渇望している。数年前に起こった関東大震災や、屋敷に居着いている父の幽霊がふたりに陰を落とす。
兄妹の性格や関係は、「今」観れば発達障害や共依存という名前をつけることが出来る。同様に、ふたりの父のふるまいは虐待、兄妹を訪ねてくる元夫婦のふたりの関係はDV(と、兄妹と同じような共依存)と名前をつけることが出来る。台詞の端々に顕れる昭和初期の言葉は、女性や身分への差別と偏見が明らかだ。そうした名付けや分類がなかった当時、彼らは「変わり者」として陰口を叩かれ蔑まされている。会話のなかだけに登場する近所のひとびとは、悪意なくひとを貶めることを娯楽にしている。兄妹はひたすら傷つけられている。世間は「今」も「昔」も変わらず無意識に残酷だ。
ちょっとしたことですぐ激高する兄、人形に自分の心情を打ち明ける妹。優しく怖がりで善良で、しかし「互いを縫い合わせた一枚の布」のようにグロテスクでもあるふたり。そんな人間の歪さをケラリーノ・サンドロヴィッチは描く。赤堀雅秋と緒川たまき演じる兄妹は、近くにいたら面倒くさそうだなあと思わせつつ、それでも突き放すことが出来ないような愛らしさを持っている。そして実際、観客がいくら彼らに心を寄せても、劇中直に接している登場人物たちは兄妹と少しずつ距離を置いていく。兄も妹も恋に破れ、屋敷での生活が続く。
その年と、一年後の大晦日。何故か年内に届いてしまう年賀状。繰り返されるその風景、しかし居間にあった椅子は四脚から二脚に減っている。兄と妹は、父と同様にここで死に、そして幽霊となった家族三人で屋敷に暮らし続けるのだろうか。どこかでそんな幸せもあるのかも、と思い、いや、父親をどうにかしないことにはそれはやっぱり無理だと考えなおす。その証拠に、自殺した母の幽霊は現れないではないか。つまり彼女は夫が居座っている家から解き放たれ、外の世界を自由に飛び回っているのではないか……。客人を迎える度、異様な程にはしゃいでいたかわいらしい兄妹のもとへ、また少ない友人たちが集まってくることを暗転のなかひたすら祈った。
演者は揃いも揃って素晴らしかった。どいつもこいつも困ったヤツで、どいつもこいつも愛らしい。あ、でも瀬戸康史演じるアイツはキモキモのキモだった(褒めてる)。元妻の洋装を舐め回すように見て「僕の好きな色だ」という場面なんか、キッモ! キッモ! キモキモキッモ! と心のなかでラップし乍ら観ていた。ア゛ーーーヤダヤダヤダ(思い出すことがあるらしい)!!! その元妻を演じているのが実の妹である瀬戸さおり。こちらも進歩的なMOGAでありつつなかなか食えないやつであった。うーん、役者ってすごい。そもそも今作、「兄妹の話」と発表されていて瀬戸兄妹が出演、といわれればふたりが兄妹を演じると思いますやん。いやー、キャスティングの妙。お見事でした。
萩原聖人はあーこりゃモテるわ、な魅力的人物像。腕っぷしにものをいわせるところとか、作家らしいエゴが顔を出すところとか、あっ、これは危ないな、という要素がまた魅力的に映ってしまう。妹への憐れみも、優しさも、嘘がないように感じられた。嫌味なく格好いい。それだけにこれを真っ当に演じるのは難しかっただろうな。好人物を好人物として信じさせてくれる演技だった。
鈴木慶一はなんとスズカツさんの『欲望という名の電車』以来、19年ぶりの舞台出演とのこと。しかもこのとき台詞3つだったのに今回は多くて……とか仰ってましたが(笑)いやいや嫌〜な父親を高圧的に演じててヤだったわ〜(褒めてる)。声がデカくて明瞭なのは流石。清水伸は兄妹を侮辱し、物笑いにする“世間”を代表する役回り。ヤだわー(褒めてる)。終盤お馴染みニトリのCMと同じ笑顔でヒドい行動に出て、世間の怖さを見せつけてくれた。
赤堀さんは不器用で面倒くさくてかわいらしくて優しすぎる兄。黙っているときの佇まいに、人生におけるあらゆる失敗と、味わった苦味が滲み出る。私はこんな赤堀さんが観たかったYO! KERAさん、素敵な役を有難う(泣)。そしてケムリ研究室主宰でもある緒川さん。どの役を演じてもこの役は彼女にしか演じられないと思わせてくれる。かわいらしく、哀れで、毒があり、世界に打ち捨てられても美しく輝く妹像だった。
昭和初期の家屋と調度品、室内から見える温室をトラムのステージいっぱいに設置した秋山光洋の舞台美術に、入場とともに感嘆のため息を漏らす。時を刻み続ける掛時計の振り子や蓄音機から流れる音楽といった目に見える箇所と、除夜の鐘や玄関の扉の開閉等、目に見えない箇所の音を悉く「今、ここに在る」ように鳴らした尾林真理の音響に瞠目ならぬ瞠耳。劇中レコードで流れる楽曲は、鈴木光介によるオリジナル。こちらは「当時、ここに流れていた実在の」音楽のようだった。伊藤佐智子による衣裳も、「当時、ここにいた」登場人物全員の魅力を醸し出すものだった。
あの時代と今の時代に共通する不安と、一抹の寂しさと、豊かな余韻。KERAさんの舞台は、いつもそれを体験させてくれる。これは奇跡でもあると思う。
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| 2026年04月04日(土) ■ |
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| 『PILOT ─人生のリフライト─』 |
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『PILOT ─人生のリフライト─』@新宿ピカデリー シアター1
チョ・ジョンソク主演の映画が新ピカ1で観られる日が…日本公開待っててよかった〜コメディだけど繊細な問題提起がしっかりあるところが流石。傷ついた人も傷つけた人も二度と元には戻れません! という厳しい話でもあった。ジョンソクssi素晴らしいね…ヘドウィグー!『PILOT ー人生のリフライトー』
[image or embed] — kai (@flower-lens.bsky.social) Apr 4, 2026 at 14:15
しかしパンフレット販売はなかった(泣)。
原題『파일럿(パイロット)』、英題『PILOT』。2024年、キム・ハンギョル監督作品。いやー待った、待ちました。本国での評判はいいのにずっと日本公開されなくて、かといってソフト化や配信のお知らせもなく、そのうち『大統領暗殺裁判』が先に公開になり、最新作『좀비딸(ゾンビタル=ゾンビ娘)』の日本公開決定の報が入り……なんなの? 何か日本で公開すると問題でもあるの!? と気を揉んでいたってか半分諦めていた。
そういう意味では『1승(1勝)』も……チョ・ジョンソクは勿論ソン・ガンホとかパク・ジョンミンとかめちゃ豪華キャストなのになんで日本公開されないんだろう(そしてソフト化も配信もされない。本国のDisney+や韓国便の飛行機内で観られたりはするらしい)。『爆裂野球団!』といいガンホさん主演のスポーツコメディは日本公開されない運命なの? いやだ! 公開待ってます!
そんなこんなで何があったかわからんが、この規模の韓国映画で松竹配給って珍しくない? と思いつつ、そのおかげか松竹系の映画館新宿ピカデリーではいちばんデカいシアター1での上映(朝イチの1回のみだけど)! 感激。
前置きが長い。原案はスウェーデンの映画『Cockpit』(未見)。セクハラ発言で花形パイロットの座を失った主人公が、女性のみのパイロット採用試験に女装で挑むという話。しかも採用される。いやないだろ! とツッコミつつ、そんで周囲のひとたちも騙されてるようで騙されてなかったりして……? 「財閥はちょっとのことでは驚かない」に大ウケ。驚かないにしても程があるだろう。しかもそれを逆手にとってスキャンダルを仕込むというしたたかさ…財閥怖い……。
騙されるかどうかはともかく(笑)、本作のキモは主人公が女性を演じることで「女性の不自由さ」に気づいていくというところ。毎日のメイク、ブラやヒールの窮屈さ。面接でそこ訊く? という質問をされる。普通に仕事をしていても性的な視線に晒される。「女性」というだけで実力を発揮するステージにも立てない。数々の理不尽に主人公は直面します。問題を告発したことで職場にいられなくなる同僚、兄と地位を争っていた航空会社の代表、家のことを丸投げされていた妻。主人公は女性の立場で女性たちの悩みに接することで、自分がいかに男性性の上に胡座をかいていたかを思い知るのです。
しかし同時に、メイクの楽しさを配信する妹、趣味に没頭している母親といった女性としてのの人生を満喫している人物も描かれる。主人公自身も「無難」ではない色鮮やかなランジェリーに気分が「アガる」。ハラスメントやミソジニー、ミサンドリーの境界とは、告発におけるコンプライアンスとは、といった繊細な問題もしっかり描き、二度と元には戻らない関係性も曖昧にはしない。主人公と同僚の「その後」には、苦さもあれど清々しさも残る。人生は長いのです。監督の性別にわざわざ言及するのも今の時代なあ、とは思いつつ、それでも「女性だからこそ気づいた部分もあるのでは」と思ってしまう。キム・ハンギョル監督も、男性中心の映画の現場ではいろいろあったことだろう。
ジョンソクさんは今作で百想芸術大賞の最優秀男性演技賞を受賞。コメディで受賞ってすごいよね……それだけ評価されたってことですよ! さてその評価されたという演技。女装がかわいい! バレるけど、そりゃバレるけど、めちゃくちゃかわいい! 『HEDWIG and the ANGRY INCH』で「“ポドウィグ(色白という意味の韓国語ポヤッタ+ヘドウィグ)”」といわれた美肌が存分に生かされております。てか終盤の「実は男性でした」とウィッグをとり、服を脱ぎ捨てていくシーンが思いきりヘドウィグオマージュてんこ盛りでウケた。そうそう、オマージュといえば序盤の緑のフーディーは『建築学概論』のそれですかね(こっちではブルゾンだったけど)。緑の服着てると「ナプトゥク〜!」と呼びたくなるわ。こういう俳優本人のキャリアを反映させた演出、韓国映画では結構ありますよね。という訳でミュージカルで鍛えた歌声も聴けます。
で、女装がかわいいのは勿論ですが、男性の傲慢さに気づき、本来の仕事の楽しさを思い出していく過程の心理描写も素晴らしかったです。演出のテンポやリズムに応えるコメディの演技って技量がいりますよね。その辺も見事。グリーンバックのとことかドッと笑いが起きていました。爽やかな余韻の残る映画でした!
それにしても韓国の道路は広い。8車線を横切って走るシーン、大きなスクリーンで観ると映えるわー。映画館で観られて本当によかった。そうそう、友情出演のカン・ハヌルの女装も観られます☆
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・『PILOT ─人生のリフライト─』 ┃輝国山人の韓国映画 いつもお世話になっております。パンフ販売がなかったのでクレジットもろもろ本当に助かる! 有難うございます!
・NAVER 영화 本国でのあれこれ。どんだけ話題になったかを見てほしい(笑)。
・「PILOT ─人生のリフライト─」ドリアン・ロロブリジーダ、現代の生きづらさを笑いに変えたコメディを絶賛┃映画ナタリー トランスジェンダーではなく、ゲイでもなく、ドラァグクイーンでもなく、ただの女装というのはなかなかニッチでもあるんですよね。(中略)それでも、今の社会に根付いているホモソーシャルな部分やジェンダー格差の問題、またはジェンダーの捉え方の世代間格差みたいなところもさりげなく描いているじゃないですか。ドタバタコメディではあるものの、それだけじゃない。笑うだけじゃない作品に仕上げているのが、とても現代的だと思います。
・ソン・ガンホ主演、パク・ジョンミン、チョ・ジョンソク共演のネオ・スポ根映画『1勝』が意外な秀作!┃韓国TVドラマガイド ONLINE 『1勝』は上映時間が107分なので、水平飛行になってから視聴しても着陸までに余裕で完走できる。大韓航空などレガシーキャリアの個別モニターで上映される映画は最近、日本語字幕も選択できるので、機会があればぜひ観てほしい。 おまけ、機内で観られる『1勝』の話。観たいよー!
・余談。女装といえば、昨年ファン・ジョンミンもミュージカル『미세스 다웃파이어(ミセス・ダウトファイア)』で女装してなさった。観たかった……
ぎゃわいー
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